第27組・平野圭晋

限界集落の寺院とご門徒さんをどのようにしてサポートしていくのか ~ 第25組宇陀ブロックの寺院サポート検討会議

榛原を過ぎるとすれ違う車はめったになく、宇陀の山々を縫う道はどんどん心細くなっていきます。会所になっている室生の專明寺さんまでは隣の組のうちからでも車で一時間半、同じ奈良でもこちらはもう紅葉の季節は終わっていて、すっかり冬景色です。ようやく到着した專明寺さんのある山村の住民は18人、平均年齢は78歳とのこと。典型的な限界集落です…。

大阪教区第25組宇陀ブロックは奈良県東部の山間地区で、過疎化が激しく多くの限界集落を抱えています。九ヵ寺中、専業で成り立っている寺院は二ヵ寺にすぎず、他は兼業、もしくは無住のため代務をお願いしているという状況です。

現時点では寺院の運営が困難な状況にも関わらず住職さんの“志”によって維持していますが、今後は益々進む過疎化と住職の高齢化や後継者問題で行き詰まることは目に見えています。そのような事態になったとしても、その地に住み続けるご門徒さんがあれば安心して法義相続ができるような体制を整えて欲しいと、前ブロック長さんの頃から長年、教務所へ要望がなされてきました。

この度、ようやくその具体的な対応に向けて、宇陀ブロックの住職四名、大和大谷別院から輪番と列座、大阪教区教務所から駐在教導、難波別院から法務部部長、教区教化センター主幹、教区教化委員会から組教化推進部二名、計十一名により初めての会合がもたれました。

簡単にこれまでの経緯を述べさせていただきますと、宇陀ブロック内寺院の助け合いはこれまでも行ってきましたが、今後を見据えますと個人的な融通のつけあいには限界があります。そこで先ず、難波別院から法務員を派遣することが検討されましたが、車で二時間かかるというのは現実的ではなく断念となりました。次に考えられるのは、奈良県全体の崇敬である大和大谷別院が立場的に対応するのに相応しいわけですが、輪番と列座一人という現体制では難しいというのが現状です。

そこで、ブロック内での助け合いにしても大和大谷別院が関わるにしても、公的なサポート体制の樹立が必要であるということになりました。しかし、そこに至るにはいくつもの問題があります。

先ず、同じ真宗寺院といっても一ヵ寺一ヵ寺の事情や慣習は様々で、法務の際の式次第やお布施の額が異なります。例えば田舎の法事のお勤めは丁寧で三部経も珍しくありません。かたや葬儀や月参り等の法礼は大阪に比べると半分以下が相場です。同じ奈良県の奈良市内と比べても開きがあります。そこへサポートしてもらうとなると、お勤めの仕方にしろお布施にしろ一定の基準を設ける必要があります。そのことをサポート対象地域のご門徒さん方には共通認識を持っていただかねばなりません。

次に、大和大谷別院が対応するとしても、別院にも本来の業務があり、単独でのサポートは困難です。よって“サポートする別院”をサポートしていただける、もしくは対象地域をサポートしていただける寺院を募り、それを采配するというシステムが必要となります。

こうした問題を乗り越える道のりは大変厳しいものだと考えられますが、成し遂げなければならないことです。
逆にこの問題を放っておけば、近隣の他宗の寺院や葬儀法要斡旋会社に仏事が流れ、真宗大谷派の法義相続がなされなくなってしまいます。

なお、大和大谷別院にもメリットがないわけではありません。一つには存在感がないと言われる大和大谷別院の存在意義を高め、“必要とされる別院”になれること。二つ目に脆弱な経済基盤の改善になることです。

今後は、宇陀ブロックと同様の悩みを抱える吉野地区を含む第27組からも組長が参加して、サポート体制の実現に向けて協議を続けていくこととなりました。

他教区にも同様の問題を抱えている地域があることでしょう。本案件がモデルケースとなれるよう県内寺院一丸となって取り組んでまいりたいと思います。

価値観では済ませられない根深い差別心が「今」の問題として提起されている ~ 第73回 全国人権・同和教育研究大会奈良 大会が開催

奈良公園も竜田川も見事な紅葉で奈良は絶好の観光シーズンを迎えています。そんな行楽にうってつけの土日にも関わらず11月26日、27日と奈良県内外から六千名の方々が「第73回 全国人権・同和教育研究大会 奈良大会」に参加してくださいました。

今年は水平社宣言100周年。そんな記念すべき年に奈良の地で本大会を迎えることができました。大会テーマは「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう ―― 部落問題を解決し、人権文化の創造をはかるために、同和教育の充実と発展を通して人権教育・人権啓発を構築していこう ――」。主催は「公益社団法人 全国人権教育研究協議会」と開催県現地実行委員会です。

大和ブロック(24組、25組、26組、27組)の真宗大谷派寺院は奈宗連(差別をなくす奈良県宗教者連帯会議)という奈良県下の26の各宗教、宗派と「共に人権問題に取り組んでまいりましょう」という団体に所属しています。その奈宗連は奈人推協(奈良県人権教育推進協議会)の加盟団体でもありますから、今回の大会に全面的に協力してまいりました。

本大会は、先月に難波別院で行われた「大阪教区 宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要 お待ち受け大会」と同様に、新型コロナウィルス感染拡大対策として、なら100年会館をメイン会場とし、分散会場の生駒市たけまるホール、やまと郡山城ホール他へ全体会と特別分科会のインターネット配信を行いました。また参加券に記載の情報で個人視聴もできるようにしました。

全人教育大会配信画面

全体会と特別分科会以外の分科会は、14分科会21分散会場で行われ、「人権確立をめざす教育の創造」「人権確立をめざすまちづくり」等、現場からの様々な報告がなされ、意見交換の場が持たれました。教育関係者のみなさんの子どもたちへの篤い思いや人権問題に対する真摯な取り組みを聞かせていただくに、これほどまでに私たち宗教者は檀家さん・信者さんのみならず同じ時代、社会を生きる人たちに理念だけでなく具体的に向き合っているのだろうか…ということを考えさせられたことです。

法務が忙しい土日にも関わらず大和ブロックの各組から参加してくださったみなさま、ありがとうございました。本大会がみなさまの学びの一助となりましたら幸いです。

全人教育大会分科会の様子

- - - 参加者の声(第27組 浄宗寺 畠中光炎)- - - - - -

組内で「誰か参加してよ」とチケットを渡され、何の気なしに参加させていただきましたが、いざ行ってみると全国からおよそ6000人が参加するとても大規模な大会であることに驚きました。

今年5月に亡くなった自坊の前坊守である私の祖母は満100歳でした。祖母が生まれたのが大正11年2月28日でしたので、祖母が生まれた3日後に岡崎で水平社宣言がされたことになります。

教育者として中学校の教壇にも立っていた祖母はとても芯の強い人で、最後まで人の手を患わすこともなかったほどです。

一方、言論においてはとても差別的な発言をする人でもありました。「あっちの人」「こっちの人」など人を区別するのは当たり前で、それまで被差別部落の問題を目の当たりにする機会のなかった私には、当初、何のことかわからなかったものです。テレビに映る肌が褐色の外国人を指して「クロンボ」と言い捨て、直接関わったことのない人でも容姿や家柄で「いい人」「悪い人」と判断するような人でした。

直接本人に向かって言っている訳ではないし、これはこの世代の人の価値観なのだろうと、特に咎めることもせず受け流してきましたが、長年教師をしていた祖母も今回のような大会に幾度か足を運んだことだろうにと思うのですが、そんなこともなかったのでしょうか。

令和4年の現代においても教育の現場で「差別」が問題となり、それに対する取り組みや指導について苦悩する教育者の方々がおられ、価値観では済ませられない根深い差別心が「今」の問題として、こんなに大規模な全国大会で提起されていることが、今回参加させていただいた中で一番の衝撃でした。

狭い檻で飼うことで、猿や鳥や魚でも「いじめ」が発生するように、他と比べて優位に立ちたいという気持ちが起こるのは生き物の本能なのかも知れません。どうやったら差別がなくなるのかという問いに答えることはできませんが、「そういう見方はおかしいよ」と、「間違ってるよ」と確認し続けていくことが大切な行動なのだと、今大会に参加させていただいた中であらためて感じたことでした。

水平社宣言から100年という節目にあたる年に奈良で全国大会が行われ、たまたまのご縁ではありましたが、参加させていただけてよかったなという思いです。

気になった点や今後の課題:天満別院[慶讃法要お待ち受け大会 リポート④]

天満別院では天満別院ご門徒さんの13名 の参加者がありました。
スタッフの役割は、ご挨拶を天満別院ご輪番、会場設営・受付を天満別院列座さん、配信・写真撮影を勝間弘章さんと加藤孝法さん(ホームページ部)、司会を私、間口美代子(組教化推進部)が務めました。

当日の進行は以下の通りです。
①受付にて参加者に配布物と御堂カレーを進呈し、赤の勤行本を貸し出す
②参加者各自焼香・合掌ののち着席し上映まで待機
③上映5~10分前に天満別院輪番のご挨拶
④前半の部視聴、休憩、後半の部視聴
⑤閉会の後、天満別院より行事のお知らせ

今回気になった点や今後の課題についていくつか。
・ 当会場では現地の勤行に合わせることに困難を感じました。列座の方がとっさの判断で助音の役を務めたため、そのあと参拝者は問題なくお勤めできるようになりました。
・ 全体的に音が少し遠いので、ライブでは不可能かと思いますが、字幕があれば素晴らしいです。
・ ご挨拶される方や御講師が「サテライト会場の皆さん」と呼び掛けてくださるときは臨場感があって嬉しく感じました。
・ 休憩を利用して別院のコマーシャルを流す、あるいは、御遠忌に向けてのご門徒や職員の取り組みにフォーカスした小さなドキュメンタリーなどを流したら楽しいかもしれません(視聴者として映像の娯楽性を求めてしまうため)。

天満別院お待ち受け大会

(各会場で司会進行を担っていただいた組教化推進部の委員さんよりのご報告)

>>教区基本テーマ&慶讃法要テーマが決定!
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート① 遠隔地でもつながる形:堺支院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート② 今後もこの様な取り組みを:茨木別院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート③ スクリーン越しに阿弥陀さまに合掌:堺支院

スクリーン越しに阿弥陀さまに合掌:堺支院[慶讃法要お待ち受け大会 リポート③]

今会の1時間ほど前に最初の来場者が到着されました。その後約15名が堺支院のサテライト会場に入られました。

みなさま堺御坊2階の本堂で手を合わせた後に1階の会場に入られましたので、何度か堺支院に来られた経験のあるご門徒様が多かったようです。ここ堺支院では、本会場での動画が始まる前に難波別院庵哲訓財務部部長よりのご挨拶がありました。
挨拶の後、参加者はスクリーン越しに南御堂の阿弥陀さまに向かっておられました。新型コロナ感染症対策として窓を開けて換気に注意しながらでしたので、スクリーンが風の影響で時折揺れて画像が波打つこともありましたが、みなさまは最後までこちらの会場にて大会に参加して頂けました。


スクリーン等サテライト会場における改善課題もいくつかありますが、これから人数が集まる機会にはサテライト会場を用意することは、コロナ禍において非常に有効な方法のひとつであると思いました。

(各会場で司会進行を担っていただいた組教化推進部の委員さんよりのご報告)

>>教区基本テーマ&慶讃法要テーマが決定!
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート① 遠隔地でもつながる形:堺支院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート② 今後もこの様な取り組みを:茨木別院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート④ 気になった点や今後の課題:天満別院

今後もこの様な取り組みを:茨木別院[慶讃法要お待ち受け大会 リポート②]

本大会は、教区内各別院をサテライト会場としてライブ配信を行い、さらにご自宅からも大会に参加できる様、YouTubeでライブ配信された。
サテライト会場の一つである茨木別院では、開会に先立って輪番の河原恵氏よりご挨拶があり、予定通り午後2時から大型スクリーンを通してライブ配信の視聴を始めた。時々音量の調整が必要な場面もあったが、大きなトラブルもなく、スムーズに閉会を迎えることができた。参詣人数・参詣者感想等は以下の通り。
・参詣人数・・・18名(一般12名・別院職員3名・教区スタッフ3名)

茨木別院お待ち受け大会
・参詣者感想
「私にとって難波別院は遠すぎる。茨木別院で参加できて良かった。スクリーンを通しての大会は、はじめは違和感があったが、いつの間にか気にならなくなった。今後もこの様な取り組みを期待する。」(70代?女性)
「親鸞聖人の辿ってこられた道が分かった。来年の本山の法要も、連れていかれるという感覚ではなく、自ら参加したいと思える様になった。」(10歳男性)

(各会場で司会進行を担っていただいた組教化推進部の委員さんよりのご報告)

>>教区基本テーマ&慶讃法要テーマが決定!
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート① 遠隔地でもつながる形:堺支院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート② 今後もこの様な取り組みを:茨木別院
>>慶讃法要お待ち受け大会 リポート④ 気になった点や今後の課題:天満別院

遠隔地でもつながる形:配信スタッフ[慶讃法要お待ち受け大会 リポート①]

さる10月29日(土)、大阪教区では明年の宗派(本山)慶讃法要をお迎えするにあたり、宗祖親鸞聖人の御誕生を慶び、立教開宗のご精神を確かめるべく、ご門首と宗務総長をお迎えし、招待者、募集参加者、そして配信をご視聴いただいているみなさまと共に「お待ち受け大会」を開催いたしました。

この度の大会では、本会場を難波別院(南御堂本堂)とし、その様子をサテライト会場の天満別院、八尾別院大信寺、茨木別院、大和大谷別院、堺支院(堺南御坊)の五カ寺に配信するという初めての試みを行いました。
無事成功を収めたこの試みは、本会場での撮影はプロが行うものの、サテライト会場となった各別院に人員を配置しセッティングを一手に引き受けてくださった教区教化委員会のホームページ実行委員会のご協力なしには実現できないものでした。委員のみなさまには厚く御礼申し上げます。

なお、ホームページ実行委員会幹事様よりご報告をいただいておりますので、ここに掲載させていただきます。

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さる10/29に難波別院で行われた大阪教区宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年・立教開宗八百年慶讃法要お待ち受け大会のサテライト会場を担当した、教区HP実行委員会からの報告です。

我々HP部は、2020年来のコロナ禍で、IT利用による教化伝道を実験・検証してきました。それ以前からアイデアはあっても「なぜITを利用するのか」の動機付けが難しく実施には至りませんでした。
それが「人が集まってはいけない」という危機的環境で、否応なしに動機が発生しzoomなどを利用した遠隔会議などは完全に一般化し、教育分野でも一定の成果を上げています。

ところが、どう試してもうまく成果を感じられないのが、法要・法話の動画配信でした。そこには二つの問題があり、一つは試聴する場所の問題、もう一つは共に聞法する仲間の問題でした。

長い前振りになりましたが、今回の法要・法話のLive配信は一つの大きな実験でした。難波別院会場には入りきれない人員を6会場で分散して試聴する事で、場所と法友の問題を一気に解決するものでした。

サテライト会場セッティング

幸いにも各会場ともおおむね20名ほどの参加があり、今後にもつながる成果でした。
私のいた天満別院会場では、動画に従って自然とお勤めが始まり、ご門主さまの挨拶後には、画面に向かって自然と頭を下げる様子が見受けられました。個人視聴ではあまり無いことと思います。

場に出向き、同じ空間を過ごすのが最良であることは間違いないですが、様々な理由でそれがかなわない時は今後も増えてくると思います。その中で、サテライト会場方式で、遠隔地でもつながる形は一つの解決策ではないかと感じました。

サテライト会場の様子
(文責:ホームページ実行委員会幹事 勝間弘章)

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「名誉とのチャランケ」~第27組学習会公開講座『アイヌ民族の歴史と遺骨問題』レポート

「名誉とのチャランケ」…これが出原先生の講演を受けた僕の感想です。
資料をもとにとても丁寧に説明してくださった講演でしたが、「チャランケ」という言葉だけはなんの意味の説明もなく唐突に先生の口から発せられました。
その後も繰りかえし熱い思いを込めて発せられた謎のキーワード!「チャランケ」とは……。

講演では、最初に今日は何の話をするのかと、自分が何者かという話をされた後に本題に入っていきました。
勝手に開拓だと思っていた誤った歴史認識や無関心であった自分を知らされていき、と同時にアイヌの方々の人間としての強さを知りました。


そして、先生たちは盗まれた遺骨を返してもらいたいという当たり前のことのためにチャランケしていることに気づきました、
チャランケとはアイヌ語で「討論する」や「話し合う」という意味の言葉です。
名誉のためにチャランケをしているのではなく、名誉とチャランケされているんです。
講演を聞いていただければこの違いが分かっていただけると思います。
ぜひ、みなさまにもこの問題を知っていただき、私たち一人ひとりがチャランケするための一歩をふみだしていただくことを願います。


『アイヌ民族の歴史と遺骨問題』2022年5月27日
講師:出原昌志 氏
先住民族アイヌの声実現!実行委員会事務局
日本人類学会のアイヌ遺骨研究を考える会事務局長
先住民族アイヌのいまを考える会顧問

内容:
●先住民族アイヌの歴史
0.はじめに
1.アイヌ民族差別の現状から
2.先住民族アイヌへの歪んだ歴史認識への扇動
3.アイヌモシリへの植民地支配の歴史
4.アイヌ民族植民地支配を正当化する差別思想

先住民族アイヌの歴史
アイヌ民族差別の現状から
●盗掘されたアイヌ遺骨問題~人種主義、植民地主義
1.小金井良精の盗掘
2.小樽での盗掘、強制移住、差別と排除、自決権の剥奪
3.余市での盗掘・茂寄での盗掘
4.釧路での盗掘
5.清野謙次の盗掘と樺太アイヌの強制移住
6.児玉作左衛門による盗掘~国策研究の時代
7.戦後も遺骨ではなく「人骨標本」として扱われる
8.現在、「見栄えの良い植民地主義」とアイヌ遺骨返還、再埋葬の闘い
9.アイヌ遺骨返還、再埋葬は和人問題 植民地主義との決別を!

小樽での盗掘
85年ぶり 故郷の大地に

資料集「共なる世界を願って」

ちなみに、先生に事前にお渡ししていた本山の解放運動推進本部が発行した『アイヌ民族差別と大谷派教団 共なる世界を願って』は大変よくできた資料集だとお褒めの言葉をいただきました。
一冊1,200円で、本山もしくは教務所を通して購入できますよ。

なお、アイヌ民族の歴史と差別の問題や遺骨問題に関心がありましたら、先生へのご紹介をさせていただきますので第27組浄宗寺・畠中もしくは願隨寺・平野までご連絡ください。

文責:第27組青年会会長・第27組通信員 吉内利彦

公開講座[5/27開催]:「アイヌ民族の歴史と遺骨問題について」

先住民族であるアイヌが住んでいた大地はアイヌモシリと呼ばれ、アイヌはそこで独自の民族文化を築き生活してきました。あらゆるものにカムイの存在を認めるアイヌは、カムイと共生し、また、民族の文化を伝承することで、子どもに民族の精神や自然との共存を教えました。言葉を媒介とした語りで子どもの心を豊かに育んできた口承文芸。自然の恩恵に浴したことに心から感謝し、再来を願ってうやうやしく神の国に送り返すイオマンテ。この深い、いのちへの愛と祈りに満ちたアイヌ民族の文化と世界観には、自然の中で生きていく人間本来の姿が見られます。
幕藩体制下の支配や、アイヌを日本国民にさせる近代国家の政策などの抑圧や差別に抗してきたアイヌ民族の歴史や、伝統的に継承されてきた文化を学ぶことが、アイヌ民族の先住権・自決権を尊重し、アイヌ民族をはじめとする多民族・多文化との共生社会を実現する一助となることを願っています。


●日 時  令和4年5月27日(金)午後7時より
●場 所  大和大谷別院会館 奈良県大和高田市大谷274 Tel 0745-22-7619
●講 師  出原昌志 氏 (チャランケの会事務局/アイヌ・ラマット実行委員会共同代表)

●対 象  寺院住職・坊守・(寺族)
●参加費  無料

※新型コロナウィルス感染拡大の状況や不測の事態により、中止になる場合があります。
(中止の場合、当日の午前中までにこちらにて通知いたします)

○主催・企画運営    大阪教区第27組教化委員会
○代表・お問い合わせ  淨宗寺 畠中光炎(090-5645-9081)

 

公開講座[3/1開催]:部落差別問題と真宗大谷派 ~「部落問題学習資料集」発刊の願いに学ぶ ~

1922 年水平社創立時の決議に対し、真宗大谷派は「水平社の趣旨は真宗教義と一致するを以て、出来る限り後援すべし」と回答したにも関わらず、その後数多くの差別事件(発言)を引き起こし、1969 年から部落解放同盟との間で十数回の糾弾会がもたれました。
その中で宗派は、「教化基本条例」第五条に「僧侶、寺族及び門徒は、同和問題に関する正しい認識に基づき、その解決を自らの課題とし、もって同信同朋の実を挙げなければならない」と定めます。そして、真宗大谷派教師資格取得者は「部落問題学習資料集」をテキストにしての学びが現在も必修となっていますが、その学習がその場限りのものとなっている現状があります。
そこで、この「部落問題学習資料集」が発刊された背景や願いを、当時関わっておられた訓覇先生からお聞きし、今後の学びにつなげるべく本講座を開催します。
親鸞聖人を宗祖と仰ぐ真宗大谷派が水平社設立以来、問われ続けていることを確かめ、今後の課題を明らかにしていきたいと思います。皆さまのご参加をお待ちしています。


講師訓覇 浩 氏(三重教区 金藏寺 住職、大谷大学・同朋大学 非常勤講師、元解放運動推進本部委員)

日時3月1日(火)17:30 ~ 20:00 ( 受付 / 17:00 ~)

参加費:無料 事前申込制とさせていただきます。(限定50名・先着順)
ライブ配信(限定公開)も実施します

お申込み:参加申込書(2021年度部落公開講座(裏))をダウンロードしてご記入いただき、FAXもしくは郵送にてお申込みください。
もしくは、同内容をメール送信いただいても結構です。

お問い合わせ:真宗大谷派大阪教務所
大阪市中央区久太郎町4丁目1番11号
TEL 06-6251-4720 FAX 06-6251-4796 ✉osaka@higashihonganji.or.jp

日程:
17:00 開場・受付開始
17:30 開会・趣旨説明
講演 講師:訓覇 浩 氏
(途中休憩)
19:45 質疑応答
20:00 閉会


2021年度部落公開講座(表)入稿用2021年度部落公開講座(裏)

主催:教化委員会 社会・人権部 部落差別問題に学ぶ実行委員会

第21組「推進員の集い」 ~ Withコロナ時代のWith老・病・死

「いつまでなんにもしないんや。そろそろ動かないとダメじゃないか」
そんな推進員さんの声に後押しされ、2021年12月16日(木)、堺支院(堺南御坊)において大阪教区第21組「推進員の集い」が行われました。
推進員であるご門徒さんの参加者は20名、組と教区のスタッフは合わせて10名でした。

開会の挨拶では、第21組以速寺住職・山雄竜麿組長より、昨年からの新型コロナウィルス感染拡大下での経緯が報告されました。昨年はご案内まで出しながらやむを得ず中止に。しかし今年は、推進員さんから寄せられた冒頭の言葉が一つの機縁となって、例年通りのプログラムはできなくともとにかく仏法を聴聞する場を持とうではないかとこの度の開催に至り、今日、推進員のみなさまとこの場を共にすることの喜びが語られました。

大阪教区第2組光照寺住職・墨林浩先生のご法話は、Withコロナ時代のWith老・病・死というお話しでした。
人は知恵をもって長寿と健康と豊かさを願い「老・病・死」を如何に回避するかに努めてきましたが、現実には「四苦八苦」から解放されることは叶いません。
ままならない身を生きる私たちですが、私たちは「身土不二」という事実を生きている存在です。その上で心をどこに置くのかということになりますが、逆縁といわれるような不都合もそれがご縁になり真実に目覚めることができます。
私たちは如何なる足下をいただいているのか。その足下より全てを支えて生かしめているはたらきとは如何なるものなのか。そのことに目覚めることによって、この身と場所がどれほど不都合な場所であろうともしっかりと生きることができます。
「ここやったなぁ」という帰って行く場所を持ち、足下のすごさ、有り難さを知る人生を賜っていく。それが真宗門徒です。
…と、そのようなお話しだったかと思います。

そして締め括りに、先生から参加者のみなさんに推進員としての「身」を尽くしていっていただきたいとの言葉が手向けられ、「推進員の集い」は終了いたしました。

最後に心に残った出来事を一つ。21組の若手僧侶の方と階段を登るのが困難な推進員さんのサポートをさせていただいた際、その小柄なおばあちゃんは一段一段上がる度に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と小さな声で称えておられました。あぁ、こういう方が集う場所なんだなぁと胸を打たれました。撮影スタッフとしてたまたま寄せていただいたのですが、そのような場にご縁をいただいたことに感謝❤です。

※「四苦八苦(しくはっく)」…四苦は生苦、老苦、病苦、死苦。八苦は四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の四つを加えたもの。
※「身土不二(しんどふに)」…我が身と土(世界・環境)は本来分けられない。

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[ホームページ実行委員会より]
今回、第21組さまより、三密を避けつつ多くの推進員の方々に聞法していただきたいとの願いから、大阪教区教化委員会の当実行委員会へYouTubeによるライブ中継のご依頼がありました。

今年度は天満別院報恩講に続く二度目のお手伝いとなります。
前日の晩に行ったリハーサルでは配信のための設定や、特に音声に関するセッティングにかなり手こずりましたが、墨林先生のご法話にありましたように上手くいかないことがご縁となり、すんなり事が進むよりもむしろ勉強になったように思えます。
当日は隣の敷地で行われていた工事の音の影響が心配されましたが、前日の準備の甲斐あって問題なくお聞きいただけたかと思います。
なお、視聴者数は140でした。

諸行事のライブ配信はコロナの収束後も一般化していくことでしょう。
ホームページ実行委員会では、各組、教化委員会などのライブ配信の指導、お手伝いをいたします。
ご依頼、ご相談は教務所までご連絡ください。

「差別のない人権社会にむけて」をテーマとした15分以内の映像作品の募集

大阪教区内の地域で催される人権関係の企画・イベントのご案内です。

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世界人権宣言大阪連絡会議主催
みんなの人権・映像フェスティバル

世界人権宣言大阪連絡会議では差別のない人権が尊重された社会づくりにむけた映像作品を募集いたします。みなさんが考える人権の大切さや人権尊重の必要性を多<の方に伝えるための15分以内の映像を撮影してお送りください。
た<さんのご応募をお待ちしています。

テーマ 「差別のない人権社会にむけて」をテーマとした15分以内の映像作品
(アニメ・実写どちらも可)

2022年1月17日(月)必着

●大賞(1作品)賞金10万円
●優秀賞(2作品)賞金5万円
●特別賞(1作品)記念品贈呈
●世界人権宣言大阪連絡会議YouTubeチャンネルにて公開
●2022年4月に開催する世界人権宣言大阪連絡会議総会にて上映

【主催・問合せ】世界人権宣言大阪連絡会議

(案内チラシより抜粋)
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詳しくはPDFをご覧ください。

みんなの人権・映像フェスティバル

講演「私の水平社宣言」

大阪教区内の地域で催される人権関係の講演会のご案内です。

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来年2022年は、全国水平社創立100年にあたります。
100年前、厳しい社会的・経済的差別のもとにあった1日被差別身分の人たちが、自らの力で差別と貧困からの解放をめざして結成した全国水平社。その創立大会で採択された「水平社宣言」は「日本の人権宣言」といわれます。
100年後のいま、この「水平社宣言」に学び、差別のない人権尊重の社会づ<りにむけて、ひとりひとりが自分の生い立ちや経験、アイデンティテイをもとに、自分の言葉で差別のない社会づ<りにむけた希望や決意、人や社会を大切にする気持ちを「私の水平社宣言」、「私の人権宣言」として綴つてみませんか。

本集会では、「私の水平社宣言」つ<りをみなさんに呼び掛けるとともに、さまざまな立場の方の「私の水平社宣言」をご紹介していただきます。

基調講演 「私の水平社宣言」を綴ろう
森 実 (世界人権宣言大阪連絡会議代表幹事)

リレートーク 「私の水平社宣言」
内田瞳さん(自立生活夢宙センタースタッフ)
加藤拳人さん(部落解放同盟堺支部執行委員) КJ
林力さん(ハンセン病家族訴訟原告団長) @Kuroda Seitarou
藤戸ひろ子さん(ミナミすの会代表、アイヌ文化アドバイザー)
ほか、性的マイノリティ、在日コリアン…さまざまな立場の方の「私の水平社宣言」を伺います。

12/3(金) 13:30 ~ 16:30

堺市産業振興センターイベントホール

参加券 3,000円 / 学生・18歳未満 無料

[主催・申込み]世界人権宣言大阪連絡会議

(案内チラシより抜粋)
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詳しくはPDFをご覧ください。

※リレートークの報告者変更のお知らせ[2021.11.5]
藤戸ひろ子さん(ミナミすの会代表、アイヌ文化アドバイザー)から多原良子さん((一社)メノコモシモシ代表)に変更になりました。

世界人権宣言73周年記念大阪集会

 

ボイスロイドによる『歎異抄』朗読~第三章追加

「ボイスロイドによる『歎異抄』朗読」として、第三章をアップしました。

[聞く]>[聖典朗読(歎異鈔)]>『歎異抄』第三章よりご視聴ください。

ボイスロイドによる『歎異抄』朗読~第二章追加

6月分の「ボイスロイドによる『歎異抄』朗読」として、第二章をアップしました。

『歎異抄』第二章よりご視聴ください。

ハンセン病問題を共に学ぶ一泊研修会交流会2019

1月21日(月)から22日(火)にかけて、一泊研修会交流会を行いました。
21日は香川県高松市の大島青松園において、22日は岡山県瀬戸内市の邑久光明園において、入所者のみなさんと交流させていただきました。
また、大島青松園では自治会副会長の野村宏さんよりお話しをいただきました。

大島青松園の船着き場
[大島青松園の船着き場]

大島青松園園内図
[大島青松園の園内案内図]

このように、ハンセン病問題を共に学ぶ実行委員会では、毎年1月、瀬戸内三園(大島青松園、邑久光明園、長島愛生園)の皆さんとの交流会を開催しています。
各園の皆さんとの交流を通して、共に学び、共に歩むことを教えていただく研修会です。
また大阪教区だけでなく、四国教区、山陽教区などの関係委員さんも参加してくださり、各教区工夫を凝らして新年の集いの会場を盛り上げます。

次回も12月頃ご案内いたしますので、是非みなさまもご参加ください。

 

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【参加者の声】

一泊研修会交流会で大島青松園の野村宏さんにお話を伺いました。

16歳の時に入所して辛いことも沢山あったけれど、私の今があるのは、強制収容される野村さんを乗せたバスを半狂乱になって追いかけてくれたお母さんが、高齢になっても「お前がいつでも帰ってこられるように、ここで長生きして元気でおらなあかん」と言って自分を支え続けてくれたことです、と話してくださいました。

そして20年前の国賠訴訟で原告になった経緯も語ってくださいました。国から強制的に収容され、妻が妊娠したのに堕胎され、子どもはホルマリン漬けにされて病棟の部屋に置き去りにされていたのに、20年以前の事は訴えられないとの国の答弁書を見て憤慨し原告になられたそうです。思い出したくない話もしてくださり、貴重な時間をいただきました。(小松裕子委員)

野村さんのお話の様子
[野村さんのお話の様子]