いくら落ち込んでも ここには少し光がさしてくる
                                  〜榎本栄一〜 


 植物は、太陽の光を求めて上へ上へと競って伸びようとする。そうして育った木々が密集し、うっそうとした森の上には、緑の樹海が広がる。樹海の上からは、まぶしい光が降り注いでいる。
 一方、それらの木々の足もとに目をやると、薄暗い森の中でもわずかに光が射し込んでいる。そこでしっかり大地に根をはり、そんな競い合いとは無関係なところでしゃんと生きている植物もある。
 人間社会も先を争い、勝敗を競い合う先端で生きる人もあれば、自分の領域を大切に生き生き輝いて生きている人もある。たとえ暗闇の中だと思っても、一点の光明のはたらきにめざめれば、自分に賜った場所で輝いて生きることができる。

毎月、難波別院発行「南御堂新聞」掲載の「今月の言葉」をご紹介します。

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