十二禮

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
天人に恭敬せられたまへる阿彌陀仙兩足尊を稽首したてまつる 彼の微妙安樂國に在まして 無量の佛子衆に圍繞せられたまへり
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
金色の身淨くして山王の如し 奢摩他の行象の歩むが如し 兩の目淨きこと靑蓮華の若し 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
面善圓淨にして滿月の如し 威光猶し千の日月の如し 聲は天鼓倶翅羅の如し 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
觀音頂戴の冠中に住す 種々の妙相寶もて莊嚴せり 能く外道と魔との憍慢を伏す 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる