この島のことを忘れないでほしい!長島愛生園歴史館見学

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10月14日、11組 若手の会(小野 朗 会長)が主催し、人権学習を目的に1日研修を実施しました。今回、組内の住職・坊守・寺族8人が参加し、長島愛生園歴史館(岡山県瀬戸内市邑久町)を見学しました。途中、備前長船刀剣博物館(瀬戸内市長船町)を見学し、牛窓オリーブ園に立ち寄りました。

研修の目的地の長島愛生園歴史館では国立療養所長島愛生園の職員・森 範子さんが約2時間にわたり丁寧に案内くださり、歴史館展示施設を見学し周辺の史跡を巡りました。その模様を紹介します。

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秋晴れの下、瀬戸内を背景に。牛窓オリーブ園にて撮影。

 

歴史館、人権について学びを深める数々の貴重な史料展示

歴史館の医学展示室では、展示パネルと展示物を示して、ハンセン病とその治療の変遷、後遺症について詳しく説明くださいました。一方、常設展示室では、展示物を紹介しつつ、療養所の沿革・国が行ってきた隔離政策について詳しく解説くださいました。さらに、第1・第2映像室では、ハンセン病とその歴史についてや、入所されている方の証言を映像を通じて視聴しました。ほかにも入所者の方々の絵画や陶芸作品など、ハンセン病、長島愛生園の歴史を通じて人権について学びを深める数々の貴重な史料が展示されています。その後、歴史館周辺の「収容桟橋」「収容所」「監房」「目白寮跡」「納骨堂」を案内くださいました。館内の展示はもちろん、周辺の遺構は、入所された方々が直面された厳しい環境を物語っていて、訪れた一人ひとりに偏見・差別について考える機会を与えてくれます。

常設展示室にて

常設展示室では国のハンセン病施策と長島愛生園での出来事を中心に紹介されています。

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職員の森さんの丁寧な説明に参加者は熱心に聴き入りました。医学展示室にて。

 

ハンセン病の歴史から学べることたくさんある

森さんは、

「偏見・差別のない世界をつくりあげていくために、ハンセン病の歴史から学べることはたくさんあると思います」

「歴史館を訪れた人々がハンセン病について正しく理解をいただき、お帰りになって家族や友人に正しく伝えていただければ有難い」

「歴史館を多くの方に見学いただき、この島のことを忘れないでほしい」

と語られました。

参加者のほとんどが初めての訪問でしたが、丁寧な案内をいただきハンセン病について正しい理解を深める機会となりました。そして、今回の研修は、フィールドワークを通して有意義な人権学習の場となりました。

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今も昔も変わることのない瀬戸内海国立公園の眺望。入所された方々はどんな思いでこの景色を眺めたのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🔲長島愛生園歴史館 

所在地:岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539

電話:0869-25-0321(代表) 

ホームページ:http://www.aisei-rekisikan.jp/