足で蹴飛ばしていたものを あら 勿体なや と 頂ける世界を 浄土という -安田理深- 

 一昨年、国連で日本語の「もったいない」という言葉を地球環境保護の合言葉にしようと、ケニアの環境副大臣のワンガリ・マータイ女史が発言して以来、「勿体ない」という言葉が少し息を吹き返した。しかし、残念ながら地球環境保護という立場から物質資源の消費削減に力点が置かれたところで受け止めている人や若者も多い。
 資源の減少で「勿体ない」と言うのではなく、今まで、足で蹴飛ばし、「当たり前・つまらない」としていた事が、そのままに「有り難い」事であると気づかない限り、本当の「勿体ない」世界に出会えることはない。テレビドラマや映画に感動を求めるのもよいが、何げない身の回りや人、足元の地味な所にこそ感動の勿体ない世界が開かれている。

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Last modified : 2014/12/12 11:15 by 第12組・澤田見(ホームページ部)