仏法には 明日と申す事 あるまじく候う ~蓮如上人~

 「明日があるさ」この言葉にどれだけ励まされ、またどれだけ自分をごまかし、甘やかしてきただろうか。やるべきことを先送りし、何もやらずじまいにならないように姿勢を保たなければならない。一時一時を精一杯生きたという喜びより、これでよかったのかという不安が常につきまとう。往生の人とはどのように生きる人を言うのだろうか。
 仏法を聞くとは、そんな我が身が照らされることである。その時、その場の思い込みでしか生きられない私の姿が照らし出された時、私がなさねばならない本当に大切なことが見えてくる。
 自分を知るということこそ、人生の一大事である。「今、仏法を聞こう」という姿勢だけは保たなければならない。

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Last modified : 2014/12/13 10:54 by 第12組・澤田見(ホームページ部)