如来 微塵世界にみちみちたまえり ~親鸞聖人~ 

 親鸞聖人がその著、『唯信鈔文意』で語られているお言葉だ。「仏性すなわち如来なり。この如来、微塵世界にみちみちたまえり。すなわち、一切群生海の心なり。この心に誓願を信楽するがゆえに、この信心すなわち仏性なり」。と示されている。
 まさに一切のいきとしいけるものの「いのち」の根源のはたらきが、個々別々の存在として、今、ここに生きている。ただそのことに気付かないのが、人間の智恵・才覚・分別という物差しの闇かもしれない。しかし、その闇の奥底から常に休むことなく「目覚めよ!いのち輝け!」と呼びかけている声がある。その声に耳を澄ましてこその人生だ。
 親鸞聖人七百五十回御遠忌、そして、釈尊降誕の月。咲き舞う桜花の声に耳を傾けたいものだ。

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Last modified : 2014/12/13 11:06 by 第12組・澤田見(ホームページ部)