一切の有情はみなもって 世々生々の父母兄弟なり ~親鸞聖人~ 

 生死無常の理(ことわり)に足下を置きつつも「凡夫はすなわち、われらなり」「無明煩悩われらがみに…」「煩悩成就のわれら…」「煩悩にしばられたるわれら…」「いし・かわら・つぶてのごとくなるわれら…」と、苦悩の人々から離れず、「われら」と名乗り、父母兄弟と語られた親鸞聖人。
 今、大地震による未曾有の大津波でも数十万の方が被災された。原発の事故による被害も計り知れない。そして今、多くの人が心を痛め、救援に力を注いでいる。今、私たちは、如何にして、被害者の悲しみをわずかながらも共有できるのか、また、人間とは何か、国とは何か、社会とは何かと、問われている。
 さあ、その問いを背負いつつ、一人ひとりが、共に響き合う世界をめざそう。

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Last modified : 2014/12/13 11:08 by 第12組・澤田見(ホームページ部)