雨の日には雨の日の 悲しみの日には悲しみの日の
 かけがえのない 大切な人生がある ~東井義雄
 

 例年より早く梅雨入りを迎えた。毎日雨が降り続くと、落ち込み、暗く鬱陶しい気持ちになる。しかし、雨の日にしか味わえない、自然の風情や人間関係もある。
 自然は、雨が降れば降るほど緑が萌え、あじさいの花は輝く。そんな庭の風情に、目が洗われ心が豊かになることもある。また、雨の御堂筋を相合い傘で歩く若いカップルもある。雨の音で何を話しているのか聞こえないが、晴れの日には話せない繋がりもあるのかも知れない。
 雨の日を天気が悪いと決めつけて落胆する、自分の都合でしかものを見ない、狭く乾いた心が、降りそそぐ法の雨で潤うことが願われる。

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Last modified : 2014/12/13 12:16 by 第12組・澤田見(ホームページ部)