一日の空過は、やがて一生の空過となる ~ 金子大榮  ~ 

 新入の頃、先輩から「主体的に考え、動きなさい!」とよく注意された。与えられた仕事をただこなすのではない、「今、何をするべきか」ということを判断の基準に持って行動しなさいと。厳しい先輩であったがその親身な指導に感謝している。同時にただ漫然と言われたことだけをこなす日々の空しさも教えていただいた。
 今、仕事を覚え、環境にも慣れる一方で、どこか同じ毎日の繰り返しに先輩の言葉を思い出す。
 仏の教えやお経は、私の在り方を映し出す鏡に喩えられる。日頃の私の姿を見つめ直し、仏法に空しく過ぎることのない人生を問い求めていきたい。

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Last modified : 2014/12/13 12:34 by 第12組・澤田見(ホームページ部)