二に、我作佛せん時、我が國中の人民、我が國に來生する者有らんに、我が國より去りて、復地獄・餓鬼・禽獸・蠕動に更らざらしめん。其の中に生ずること有らば、我作佛せず。
三に、我作佛せん時、人民我が國に來生する者有らんに、一色類の金色ならずば、我作佛せず。
四に、我作佛せん時、人民我が國に來生する者有らんに、天人・世間人に異者有らば、我作佛せず。
五に、我作佛せん時、人民我が國に來生する者有らんに、皆自ら從來する所の生の本末、從來する所の十億劫の宿命を推して、悉く從來する所の生を知念せずば、我作佛せず。
六に、我作佛せん時、人民我が國に來生する者有らんに、悉く徹視せずば、我作佛せず。
七に、我作佛せん時、人民我が國に來生する者有らんに、悉く他人の心中の所念を知らずば、我作佛せず。
八に、我作佛せん時、我が國中の人民、悉く飛せずば、我作佛せず。
九に、我作佛せん時、我が國中の人民、悉く徹聽せずば、我作佛せず。
十に、我作佛せん時、我が國中の人民、愛欲有らば、我作佛せず。
十一に、我作佛せん時、我が國中の人民、盡く般泥洹に住止せん。爾らずば、我作佛せず。
十二に、我作佛せん時、我が國の諸の弟子、八方・上下の各千億佛國中の諸天・人民・蠕動之類をして、縁一覺の大弟子と作らしめ皆禪一心に、共に我が國中の諸の弟子を數へて、百億劫に住至すとも、能く數ふる者無からしめん。爾らずば、我作佛せず。
十三に、我作佛せん時、我が光明をして日月、諸佛の明に勝ること百億萬倍ならしめ、無數の天下の窈冥の處を炤らして、皆常に大に明かならしめん。