映画『小さき声のカノン―選択する人々』上映会のご報告

Pocket

去る2月23日(火)難波別院・同朋会館講堂におきまして、映画『小さき声のカノン―選択する人々』の上映会(主催:真宗大谷派大阪教区「原発に依存しない社会の実現を目指す委員会」)を開催いたしました。当日は、100名近い方々にご参加をいただきました。本当にありがとうございました。

この映画は、「子どもたちを被ばくから守りたい」という思いのもと、それぞれが置かれた環境の中で悩みながらも奮闘するお母さんたちの姿を中心的に取り上げながら、あわせてチェルノブイリ原発事故後のベラルーシにおける「子どもたちを被ばくから守る」ための取り組みを紹介することで、事故から5年が経過しようとしている今、私たちに何ができるのかを問いかける内容の映画でした。

映画上映終了後には、鎌仲ひとみ監督によるトークも行われました。鎌仲監督のお話は、映画の内容に関することにとどまらず、映画の完成後に明らかになってきた事実なども交えながら、これから私たちがどのように行動していくべきかについて、考えさせられるものでした。映画上映と合わせて全体で3時間強の長い時間となりましたが、みなさん最後まで熱心に監督のお話に耳を傾けておられました。

鎌仲ひとみ監督によるトーク

鎌仲ひとみ監督によるトーク

映画の中では、福島の子どもたちの「保養」について大きく取り上げられていました。大阪教区でも、毎年2回春休みと夏休みに、ホームステイという形で福島の子どもたちの保養活動を行っております。映画を見て、この活動を1年でも長く続けていかなければならないと改めて感じました。大阪教区の保養は、ご寺院・ご門徒宅へのホームステイというスタイルを取っているため、教区内の皆様のご協力がなければ成り立ちません。これからも、ご協力をお願いいたします。

当委員会では、これからも原子力問題を考える公開講座や、映画上映会などを定期的に実施してまいります。5月26日(木)には、阪南中央病院・副院長の村田三郎氏を講師にお招きして、公開講座を開催する予定です。詳細が決定しましたら、当ホームページにて改めて告知させていただきます。ぜひご参加くださいますよう、お願いいたします。