「原子力問題を考える公開講座」開催のご報告

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去る5月26日(木)難波別院同朋会館 講堂におきまして、阪南中央病院副院長の村田三郎先生を講師にお迎えし、原子力問題を考える公開講座「原発事故から5年 放射線の健康影響を考える ~被災者に寄り添って~」を開催いたしました。当日は約40名のご参加をいただきました。ありがとうございました。

公開講座においては、放射線が健康に与える影響という問題を中心としながら、現在の福島県の状況や今後考えられる健康被害について、そして健康被害を防ぐためにはどうすればよいかなど、多岐にわたってお話しいただきました。

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公開講座の様子

村田先生は、原爆被爆者・原発労働者の健康状態やチェルノブイリ原発事故の経験から、放射線の健康影響は子どもの甲状腺がんや白血病だけではなく、「全身の体力低下」という形で、免疫機能や循環器系・自律神経系・運動機能など様々なところに表れることが分かっており、それが福島県の未来を暗示しているのではないかと非常に心配されておられました。

私たちは、現在の福島県の状況だけを見て、もう安心であると軽々に判断せず、被災された方々に寄り添いながら、長い目でこの問題に向き合い、可能な限り支援を続けていくとことが大切であると感じさせられました。

当委員会では、これからも原子力問題を考える公開講座や、映画上映会などを定期的に実施してまいります。ぜひご参加いただきますよう、お願いいたします。