第21組「推進員の集い」 ~ Withコロナ時代のWith老・病・死

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「いつまでなんにもしないんや。そろそろ動かないとダメじゃないか」
そんな推進員さんの声に後押しされ、2021年12月16日(木)、堺支院(堺南御坊)において大阪教区第21組「推進員の集い」が行われました。
推進員であるご門徒さんの参加者は20名、組と教区のスタッフは合わせて10名でした。

開会の挨拶では、第21組以速寺住職・山雄竜麿組長より、昨年からの新型コロナウィルス感染拡大下での経緯が報告されました。昨年はご案内まで出しながらやむを得ず中止に。しかし今年は、推進員さんから寄せられた冒頭の言葉が一つの機縁となって、例年通りのプログラムはできなくともとにかく仏法を聴聞する場を持とうではないかとこの度の開催に至り、今日、推進員のみなさまとこの場を共にすることの喜びが語られました。

大阪教区第2組光照寺住職・墨林浩先生のご法話は、Withコロナ時代のWith老・病・死というお話しでした。
人は知恵をもって長寿と健康と豊かさを願い「老・病・死」を如何に回避するかに努めてきましたが、現実には「四苦八苦」から解放されることは叶いません。
ままならない身を生きる私たちですが、私たちは「身土不二」という事実を生きている存在です。その上で心をどこに置くのかということになりますが、逆縁といわれるような不都合もそれがご縁になり真実に目覚めることができます。
私たちは如何なる足下をいただいているのか。その足下より全てを支えて生かしめているはたらきとは如何なるものなのか。そのことに目覚めることによって、この身と場所がどれほど不都合な場所であろうともしっかりと生きることができます。
「ここやったなぁ」という帰って行く場所を持ち、足下のすごさ、有り難さを知る人生を賜っていく。それが真宗門徒です。
…と、そのようなお話しだったかと思います。

そして締め括りに、先生から参加者のみなさんに推進員としての「身」を尽くしていっていただきたいとの言葉が手向けられ、「推進員の集い」は終了いたしました。

最後に心に残った出来事を一つ。21組の若手僧侶の方と階段を登るのが困難な推進員さんのサポートをさせていただいた際、その小柄なおばあちゃんは一段一段上がる度に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と小さな声で称えておられました。あぁ、こういう方が集う場所なんだなぁと胸を打たれました。撮影スタッフとしてたまたま寄せていただいたのですが、そのような場にご縁をいただいたことに感謝❤です。

※「四苦八苦(しくはっく)」…四苦は生苦、老苦、病苦、死苦。八苦は四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の四つを加えたもの。
※「身土不二(しんどふに)」…我が身と土(世界・環境)は本来分けられない。

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[ホームページ実行委員会より]
今回、第21組さまより、三密を避けつつ多くの推進員の方々に聞法していただきたいとの願いから、大阪教区教化委員会の当実行委員会へYouTubeによるライブ中継のご依頼がありました。

今年度は天満別院報恩講に続く二度目のお手伝いとなります。
前日の晩に行ったリハーサルでは配信のための設定や、特に音声に関するセッティングにかなり手こずりましたが、墨林先生のご法話にありましたように上手くいかないことがご縁となり、すんなり事が進むよりもむしろ勉強になったように思えます。
当日は隣の敷地で行われていた工事の音の影響が心配されましたが、前日の準備の甲斐あって問題なくお聞きいただけたかと思います。
なお、視聴者数は140でした。

諸行事のライブ配信はコロナの収束後も一般化していくことでしょう。
ホームページ実行委員会では、各組、教化委員会などのライブ配信の指導、お手伝いをいたします。
ご依頼、ご相談は教務所までご連絡ください。