「名誉とのチャランケ」~第27組学習会公開講座『アイヌ民族の歴史と遺骨問題』レポート

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「名誉とのチャランケ」…これが出原先生の講演を受けた僕の感想です。
資料をもとにとても丁寧に説明してくださった講演でしたが、「チャランケ」という言葉だけはなんの意味の説明もなく唐突に先生の口から発せられました。
その後も繰りかえし熱い思いを込めて発せられた謎のキーワード!「チャランケ」とは……。

講演では、最初に今日は何の話をするのかと、自分が何者かという話をされた後に本題に入っていきました。
勝手に開拓だと思っていた誤った歴史認識や無関心であった自分を知らされていき、と同時にアイヌの方々の人間としての強さを知りました。


そして、先生たちは盗まれた遺骨を返してもらいたいという当たり前のことのためにチャランケしていることに気づきました、
チャランケとはアイヌ語で「討論する」や「話し合う」という意味の言葉です。
名誉のためにチャランケをしているのではなく、名誉とチャランケされているんです。
講演を聞いていただければこの違いが分かっていただけると思います。
ぜひ、みなさまにもこの問題を知っていただき、私たち一人ひとりがチャランケするための一歩をふみだしていただくことを願います。


『アイヌ民族の歴史と遺骨問題』2022年5月27日
講師:出原昌志 氏
先住民族アイヌの声実現!実行委員会事務局
日本人類学会のアイヌ遺骨研究を考える会事務局長
先住民族アイヌのいまを考える会顧問

内容:
●先住民族アイヌの歴史
0.はじめに
1.アイヌ民族差別の現状から
2.先住民族アイヌへの歪んだ歴史認識への扇動
3.アイヌモシリへの植民地支配の歴史
4.アイヌ民族植民地支配を正当化する差別思想

先住民族アイヌの歴史
アイヌ民族差別の現状から
●盗掘されたアイヌ遺骨問題~人種主義、植民地主義
1.小金井良精の盗掘
2.小樽での盗掘、強制移住、差別と排除、自決権の剥奪
3.余市での盗掘・茂寄での盗掘
4.釧路での盗掘
5.清野謙次の盗掘と樺太アイヌの強制移住
6.児玉作左衛門による盗掘~国策研究の時代
7.戦後も遺骨ではなく「人骨標本」として扱われる
8.現在、「見栄えの良い植民地主義」とアイヌ遺骨返還、再埋葬の闘い
9.アイヌ遺骨返還、再埋葬は和人問題 植民地主義との決別を!

小樽での盗掘
85年ぶり 故郷の大地に

資料集「共なる世界を願って」

ちなみに、先生に事前にお渡ししていた本山の解放運動推進本部が発行した『アイヌ民族差別と大谷派教団 共なる世界を願って』は大変よくできた資料集だとお褒めの言葉をいただきました。
一冊1,200円で、本山もしくは教務所を通して購入できますよ。

なお、アイヌ民族の歴史と差別の問題や遺骨問題に関心がありましたら、先生へのご紹介をさせていただきますので第27組浄宗寺・畠中もしくは願隨寺・平野までご連絡ください。

文責:第27組青年会会長・第27組通信員 吉内利彦

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