組人権学習会を開催しました

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2月18日(水)午後6時から佛足寺にて、住職坊守寺族を対象に15名の参加がありました。
『幼児・児童虐待問題から見つめ直す、私たちの心と子どもの人権』という
テーマで、児童虐待問題に積極的に取り組み、児童のケアに尽力されている現職の市立小学校校長先生を講師に招き、お話を頂きました。
児童虐待の定義は、1)身体的虐待 2)性的虐待 3)ネグレクト 4)心理的虐待 の4種類に分類されること。現場の教師は、子どもの身体的異常を早くから見つけ子どもを守り、虐待する親のケアをすることが大切であると。児童虐待は夜間に発生する割合が比較的多いのに、警察官立ち会いの遅延や児童相談所の夜間常住の職員数が極めて少ない等の問題を呈しながらも学校・児童相談所・警察の連携を密にしていくことが虐待から子どもを守るのに繋がるのではないかというお話をして頂き、閉会時間超過にも拘わらず子育て中の若住職をはじめ、地域の民生委員を務める坊守寺族からも活発な意見交換がなされました。
虐待の背景に貧困があり伴って虐待の連鎖を考えるのに参考になればと講師から紹介された書籍です。

『最貧困女子(幻冬舎新書)』 鈴木大介著:働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを最底辺フィールドワーカーが活写。