問い

新しく仏壇を求めたいのですが、どんな仏壇がよろしいか。また、御本尊はどんな本尊ですか。また、どこで求めればよろしいか。

答え

 お仏壇には、大きく分けて金(きん)仏壇と唐木(からき)仏壇があります。金仏壇というのは、いわゆる真宗のお仏壇で、これは木地に漆をぬり金箔を押して、さんぜんと輝くように作られています。唐木仏壇は、紫檀(したん)や黒檀(こくたん)の木地をそのままに生かして作ったり、木地に漆だけをぬったもので、各宗共通に用いられています。

 真宗のお仏壇は、「お内仏」と呼んでおります。各家庭内に御本尊を安置された仏壇(内持仏壇)という意味です。本来はお寺の本堂におまいりすべきですが、朝夕お寺に通うわけにいかないので家庭内に小型化した仏壇を置くわけです。

 真宗寺院の本堂のお内陣は非常にきらびやかです。禅宗の本堂は修行の道場ですが、真宗の本堂は御本尊の阿弥陀如来を中心として、極楽浄土を表現したものです。したがって各家のお内仏も美しくお荘厳(しょうごん)(かざり)されているのです。

 御本尊は本来は「南無阿弥陀仏」という名号ですが、私たちにより親近感のもてる阿弥陀如来の絵像(かけじく)を安置することになっております。お寺の本堂のような木像でも結構ですが、一般家庭では絵像が適当です。

 御本尊は自分の生涯を通して、さらには子供や孫の代までお敬いしてゆくものですから、是非御本山(真宗本廟・東本願寺)からお受けして下さい。御本山の出張所の大阪教務所(難波別院内)でもおとりつぎしています。

 要は、お仏壇はその前に座れば自然と手の合さるような、できうるかぎり荘厳(そうごん)なものを求められたがよろしいでしょう。

(本多惠/教化センター通信)

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Last modified : 2014/12/09 6:16 by 第12組・澤田見(ホームページ部)