問い

真宗の教えについて初歩的なことから学びたいのですが、どうすればよろしいか。

答え

 真宗の教えを学ばれるには、お寺あるいは別院などで開かれる法座(ほうざ、教えを聞く集い)に努めて参加されるとよいでしょう。日ごろからご縁のあるお手次(てつぎ)のお寺の法座には必ず足を運ばれることと、その他の真宗寺院の法座(門前に法座案内のポスターが出ています)にも自由に参られてもよいでしょう。

 お寺での法座は、お寺によって事情は違うと思いますが、まず宗祖親鸞聖人のご命日を縁にして行われる報恩講。これは年の内一番大切な御恩報謝のお勤めです。また春秋のお彼岸会法要、永代経法要、その他、そのお寺の行事などがあります。

 さらに、毎月の定例(例会)の法話会や、あるいは法話を聞くだけでなくお互いに話し合いながら学習を深め交わりを深めていく「同朋の会」などがあります。

 仏法を聞いていく中で、専門的な言葉が出たり、話の内容がわかりにくかったりすることもあるかも知れませんが、その時は遠慮なく素直に質問されることです。座談会の時間があればそのとき遠慮なくたずねればよいでしょうし、終わってから直接お尋ねになってもよいでしょう。

 こんな初歩的な、つまらない質問をしたら笑われるのではないかという心配は無用です。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と古人も言っているように、わからないこと、不審な点は遠慮なく聞くことが肝心です。

 また、書物をお求めなら、本山から出版されているもの、あるいは難波別院発行のものなど、入門書から専門書まで数多く出ています。

 また、難波別院から毎月発行の「南御堂(みなみみどう)」という新聞には、真宗の教えについての初歩的なものから一流の先生方の論文まで、また宗門(しゅうもん)内外の情報やニュース、法座の案内、お勧めできる書物の紹介等々、盛りだくさんに掲載されています。これなども購読されることをお勧めします。

 要は、聞く姿勢をもって、まず一歩を歩み出すことが大切であります。

(本多惠/教化センター通信 No.45)

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Last modified : 2015/03/02 18:09 by 第0組・澤田見(ホームページ部)