くにゆたかに たみやすし ひょうがもちいることなし

「国豊かに民安し 兵戈用いることなし」~大無量寿経~

 広島、長崎に原爆が投下されて60周年。 原爆の生みの親であるアルバート・アインシュタイン博士が、哲学者の故・篠原正瑛氏に宛てた手紙が、先般、篠原氏の遺族から発表された。その中で博士は「私は常に原爆の対日使用を非難してきた。しかし、運命の決定を阻止するために何もできなかった」と弁明している。博士は核を使った戦争に反対したといわれている。しかし反面、「私は絶対平和主義者だと書いたことはない。私の見解では、武力行使が必要な時もある」と書き、また、核爆弾開発の唯一の慰めは、抑止効果と国際的な安全保障の進展だとも弁明している。
 ここに人間の「悲しい限界」ともいうべき世界を感じる。時として人間は「誠実に真面目に?」人殺しの道具を作る。軍備は所詮、人殺しの道具だ。

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Last modified : 2014/12/12 9:47 by 第12組・澤田見(ホームページ部)