~ 遇いがたくして 今 遇うことを 得たり ~ 親鸞聖人 ~ 

 新年を迎えた。今年は一体どのような出会いがあるのか。退職、入社、卒業、入学、さまざまな出会いと別離に期待と不安が入り交じる人も多いだろう。
 ある時、長年連れ添った妻から「そんな人だとは思わなかった」の一言。こちらも「それぐらいのこと分からなかったのか」との思いが。共に生活する中でいつしか、お互いのイメージ像を自分の都合に合わせ作り上げてきた。その偽なる像が少し壊れたということである。
 人との出会いは、ややもすると我が思いが描いたイメージとの出会いである。その思いに縛られ続けるか、それとも、思いが破れ、その人をその人として、時空を超えて真に出遇うことができるか。偽を見極める心の眼と耳を養う一年でありたい。

Pocket

Last modified : 2014/12/12 11:26 by 第12組・澤田見(ホームページ部)