人の世に熱あれ 人間に光あれ -「水平社宣言」より-  

 1922年に出された、水平社宣言にある言葉である。西光万吉さんは、「人の世の冷たさが、どんなに冷たいか。人間を勦(いた)わる事がなんであるかをよく知っている吾々は、心から人生の熱と光を願求礼讃するものである」という文章に続いて、この言葉を最後に出されている。
 「人間にいのちの輝きあれ、人の世にいのちの温もりあれ」という言葉で押さえられている方があったと聞いた。いのちの輝きとは、いきいきと今の今を人間として生きることである。いのちの温もりとは、人の痛みを感じることでもある。
 その人、その人のもっているいのちを輝かせて生きていける、そういう世界を願い求め讃える心こそ、願生浄土の歩みではないだろうか。

Pocket

Last modified : 2014/12/12 11:39 by 第12組・澤田見(ホームページ部)