めぐりあいの ふしぎに てをあわせよう -坂村真民-

 駅でバッタリ、幼なじみと出会った。何十年振りかの思いがけない再会である。この日、「もし外出する用事や時間が少しでも違っていたら」と思うと、巡り会う事の不思議さを感じずにはおれない。考えてみれば、共にいつかは終わっていかなければならない身である。もしどちらかが亡くなっていたら再会などあり得ない事である。よくよく考えてみると日ごろ当たり前の事として毎日顔を突き合わせている家族とも、家族として巡り会うことも不思議なことである。互いに、今日「この身が在る」こと、その事実にまず手を合わせたいものである。
 さらには、都合の悪い人・物事・事柄にいたるまで、私に出会う巡り合わせに、どこまで手を合わせられるか、私の課題である。

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Last modified : 2014/12/12 11:40 by 第12組・澤田見(ホームページ部)