どれほど 道があろうと 自分が登るとなると 一つです ~平野 修~ 

 人生には、何度も選ばねばならない岐路がある。あれもこれもと欲張りたくなるのが人間だが、そうはいかない。入学、就職のこの季節も、いくつもある道から自分で選んで決めた結果である。後悔することも多々あるが、一度に二つの道を歩むことはできない。
 お釈迦様が『仏説無量寿経』であきらかにされている「人、世間の愛欲の中にありて、独り生じ独り去り独り来たりて、行に当たり苦楽の地に至り趣(おもむ)く。身、自(みずか)らこれを当(う)くるに、有(たれ)も代わる者なし」という言葉を、ふと思い出し身が引き締まる。
 これからの人生の道のり、空しく過ぎることなく、凸凹な道を一歩一歩踏みしめて歩み続けたい。

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Last modified : 2014/12/13 11:50 by 第12組・澤田見(ホームページ部)