強くなりたいと 常に願うのは 弱い証拠である ~蜂屋 賢喜代~ 

 この言葉の後には「勝つのみが強きにあらず。時には、負けることが強いのである」と続く。日常生活の中でも、しばしば勝ち組、負け組という言葉をよく耳にする。誰しも、負けたくないし、他人と競うからには勝ちたいと思うものである。周囲の人からは奮起せよと勝気を求められることもある。
 しかし本当の強さとは一体、何なのだろうか。他人に勝つことだろうか。否、むしろ自分の弱さを認めることではないだろうか。強くあろうとする自分も弱い自分も、全て自分自身なのだと気付き、強いか弱いかに執われないことこそ大事なのだろう。「頭を下げる」のではなく、「頭が下がる」世界に目覚めることこそが、本当の強さなのかもしれない。

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Last modified : 2014/12/13 11:51 by 第12組・澤田見(ホームページ部)