こころ ころころ どこまで ころぶ ~木村 無相~ 

 甚大な被害を出した東日本大震災。そして福島原発事故。誰もが放射能の恐ろしさを痛感している。そして、原子力に依存しない国をめざさなければと思ったはずだ。
 ところが、1年経って電力不足や経済問題がささやかれだすと、いつの間にか被災地の方々の苦しみをよそに、国の経済と国民の生活を守ることを理由に、原発再稼動やむなしを容認する人もいる。「いのち」を忘れた「生活」って何だろうと考えさせられる。
 故・平野修師の言葉に「目に見えるものを追っかけて 耳に聞こえるものに誘われて ここまでやってきたが わたしはどこへゆくの ここはどこ」(九州大谷大学短大掲示板)とある。一体、この国はどこへ行こうとしているのか。本当に大切な事を忘れたままで…。

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Last modified : 2014/12/13 11:59 by 第12組・澤田見(ホームページ部)