｢つながり｣、｢絆｣、最近よく耳にする言葉だ。聞こえてくるのは｢つながり｣、｢絆｣が稀薄になっているというニュースばかり。だが、私たちはつながり無しに生きてはいない。本当は様々な｢いのち｣とつながっていることに気付けていない人が多いだけなんだ。
　宮城顗先生の言葉に｢この身に受けているいのちは限りないつながりと、限りない関わりのうえに賜っている｣という言葉がある。自分自身の、今この一息が、今この一言が、今この一歩が、数え切れない不可思議のご縁で成り立っている。
　お盆の季節、亡き人を偲びつつ、無量無数の願いの中で生きる自他のつながりを、あらためて見直してみる機会にしたい。