いつもはだか いつもはだか はだかで出発する 尊いことだ ~竹部勝之進~ 

  私たちは日々、様々な経験を積み重ねて生きているが、これによって物事の良し悪しを分別すれば、何事も効率よく進めることができると思っているのでないか。
 この分別心は、自分自身を守る鎧のように日ごろ大事に具足しているが、同時に見るもの聞くものに対する感動や共感を忘れさせる。この閉ざされた心は、私たちが持つ偏見や差別心を大きくさせる。この鎧を身に纏っている限り、私たちは素直で謙虚な心をもって物事を正しく見ることができなくなってしまう。
 新しい年を迎えるにあたり、自力では脱ぐことができないその鎧が、打ち砕かれるような真実の言葉に出遇い、はだかの心で出発したいものだ。 

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Last modified : 2014/12/13 12:07 by 第12組・澤田見(ホームページ部)