太陽は 夜が明けるのを待って 昇るのではない ~東井義雄~ 

 この言葉の後には「太陽が昇るから夜が明けていくのです」と続く。当然のことのようだが、そこに人間も太陽の主体性に学ぶ大切なことがあるのではないか。
 私たちは、辛く嫌な事に直面し、先が見えない状況に陥ると、そこから目を背けて事実を受け入れようとせず、いつか周りの状況が自分に都合の良い方向に変わるのをただ待って、そこに立ちすくんでしまう。そして、その先が見えないことに目を背けて、闇の中に閉じこもり、闇が明けるのを待っている自分がある。
 そのような自分の在り方に悲嘆する南無の心で立ち上がり、自分自身の中にある無明の闇が破られなければ、確かな歩みの一歩を踏み出すことはできない。

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Last modified : 2014/12/13 12:13 by 第12組・澤田見(ホームページ部)