人生には 無駄なことは 何一つ ありません ~ 平野恵子  ~ 

 この言葉は、腎臓癌のため41歳で亡くなる直前に、平野さんが病床で子どもたちと交わした言葉である。先日、東日本大震災で被災された方とお話をする機会があった。「この3年間、辛かったが無駄なことは無かったと思う。今の私が生かされていることに気づくことが出来ました」と語り絆や繋がりが何よりも大切なことだと実感する姿に私は強く共感した。
 人間は、自分のものさしで物事を見て、意味をなさないことを無駄だと判断してしまう。しかし、決して自分の思いどおりにならなくとも、生かされた”いのち”の有り難さに気づく事は、仏様の教えの要である。無駄では無い人生を歩んでいることを、ふと立ち止まって感じる時を持ちたいものである。

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Last modified : 2014/12/13 12:36 by 第12組・澤田見(ホームページ部)