道に迷ったら たちどまって  道を知っている人に 尋ねるのが一番 ~ 鈴木章子  ~ 

 我々は迷いや悩みが生じた時、自分で問題を解決しようとする。しかし、自己過信が強くなりすぎて周りが見えなくなり、自分が迷っていることにさえ気づかなくなる。それを仏教では「無明」という。そんな無明の闇に心が覆われている我々を救ってくださるのが仏さまの教えであり、その教えを依り処として我々は自らの姿に気づくことが出来る。
 そして我が身の事実に気づいた時、我々は人に相談する勇気が持てるものである。悩み道に迷ったら人に頼ることも大切である。「前(さき)に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪(とぶら)え」(『安楽集』)とある。我々はすでに道を見い出した先人に尋ね、時として尋ねられ共に同じ道を歩みたい。

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Last modified : 2014/12/13 12:39 by 第12組・澤田見(ホームページ部)