道は近きにあり 迷える人は  これを遠きに求む~ 清沢満之  ~ 

 私たちは幸せな人生を送りたいと考えますが、何を頼りにしているでしょうか。健康、お金、地位や名誉等々が浮かんできます。しかし、これらは条件が変わればなくなったり、価値がひっくり返るような不確かなもので、いつでもあてになるとは限りません。そうであるのに、私たちはこれらを頼り、あれやこれやと求めずにはおられません。仏教では、それを「迷う」といいます。
 迷っていると気づかせていただくことができれば、自ずと頼りにならないものを頼りにしているこの身の事実が問われてくることでしょう。そこから、こんな私が私で良かったと喜べる、確かな幸せへ繋がる道が開けてくるのではないでしょうか。

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Last modified : 2014/12/13 12:42 by 第12組・澤田見(ホームページ部)