問い

年忌法要(ねんきほうよう)は、何回忌(なんかいき)ごとに勤めるのですか。また、その法事の心得を教えて下さい。

答え

 年忌法要は、私たちの生活の中では欠かすことのできない大切な仏事です。年月を定めて亡き人を偲(しの)びつつ、如来のみ教えに遇う縁なのです。

 真宗大谷派の年忌の数え方は、百ヶ日(亡くなった日から数えて百日目)、一周忌(以下、亡くなった日を第一回目の命日として数える。従って二周年目の命日が三回忌)。七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌(以下は五十年ごと)をつとめます。

 では、その法事をつとめる意義はどこにあるのでしょうか。

 私達が人間としてこの世に生を受けるについて、欠かすことのできない大切な条件は、両親があったということであり、またその前の祖先の親達が居て下さったということです。更に、親しく交際した親族、友人に育てられて、今の私があるわけです。この今は亡き先祖、友人を偲びつつ年月を定めて法事をつとめるのですが、この法事は、亡き人の本当の願いを改めて聞くことであり、私達を養育して下さった方への報恩感謝の意を表すところに、大切な意義があります。

 それでは、亡くなられた方は私達に何を願っておられるのでしょう。特に親の気持ち、子供に対する親の願いを考えてみますと、一言でいえば、「人間に生まれて本当に良かった」といえる人に成ってほしいということにつきるのではないでしょうか。逆にいえば、「こんな自分なら生まれてこなければよかった」と子供に嘆かれるほど、親として悲しい、やりきれないことはないはずです。

 とすれば、法事は、このような親をはじめとする先祖の願いにまでなった如来の願いに、改めて耳を傾けることであり、その願いの中に生かされている我が身を深く感謝しつつ、その願いに沿うべく生きようとたち上がる大切なご縁です。

 またその感謝の気持ちを素直に形として表すのが、法事であります。

 このように法事は、生きている私達が仏の教えに遇(あ)う大切な縁でありますから、大人も子どもも、縁のある者は全員そろって法事の座に出て、読経(どっきょう)、法話(ほうわ)の間は雑談や喫煙をつつしみ、静かに拝聴するのが心得でしょう。

 また、参拝者は、念珠(ねんじゅ)を忘れないようにし、服装は華美にならないように気をつけましょう。

 なお、法事の日程は、できるだけ早目にお寺の住職さんと御相談下さい。

(本多惠/教化センター通信No.19)

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Last modified : 2015/02/11 23:24 by 第0組・澤田見(ホームページ部)