本当の喜びは
頭の下がる
ところにある

ほんとうのよろこびは あたまのさがる ところにある

 国連の「女性の地位向上委員会」で講演に立ったケニアの環境副大臣でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ女史が、「MOTTAINAI」と書かれたTシャツを手に、「勿体ない」という日本語を世界の環境保護の合言葉に、と各国政府代表者に訴えたという。「勿体ない」はどの国の言葉にも翻訳できない言葉で、消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)、修理(リペア)の4つのRがこの言葉に含まれていると主張している。
 目には見えないが、すべてのものや事柄には背景、歴史とでもいうべき世界がある。その世界に気づいた時、捨てることのできない意味に目覚め、人は「勿体ない」と感じる。卑屈でも傲慢でもない、頭の下がる世界こそ明るく喜び多い世界だ。

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Last modified : 2014/12/12 9:22 by 第12組・澤田見(ホームページ部)