~ 人生は 深い縁の 不思議な出合だ ~ 坂村真民 

 春、今でも農家の軒下などでツバメの巣を見かけることがある。目一杯に口を開ける雛ツバメに、親ツバメが満遍なく食べ物を与えている光景が何とも微笑ましい。
 それにひきかえ、殺人事件の約4割が親族間で起こっているという現代日本。意に添わなければ、たとえ我が子であっても危害を加える人間。子どもは親の所有物ではないはずなのに…。
 子どもの寝顔を見ると、時々、この子はどこから来てくれたんだろうかと思うことがある。ところが、思い通りにならない日々の子育ての中で、いつの間にか「私が”作った”子ども」という大きな錯覚をしていないだろうか。改めて、我が子に命名した頃の不思議な出合いを思い返したいものである。

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Last modified : 2014/12/12 11:29 by 第12組・澤田見(ホームページ部)