~ 本願力にあいぬれば むなしくすぐるひとぞなき ~親鸞聖人~

 今月21日から28日まで、京都の東本願寺で親鸞聖人のご遺徳を讃え御正忌報恩講が勤まる。各地の真宗寺院でも秋は聖人の御影を中心に報恩講が勤められる。その御影像の上には「観仏本願力/遇無空過者/能令速満足/功徳大宝海」と天親菩薩の言葉が讃として書かれていることが多い。阿弥陀の本願力に出遇い頷き、念仏申すなら、空過する者が無く、念仏者の上に功徳の大宝海を満足せしむるのだとの言葉である。聖人はそのお心を「本願力にあいぬれば/むなしくすぐるひとぞなき/功徳の宝海みちみちて/煩悩の濁水へだてなし」と和讃されている。
 どれほど物に恵まれても、「こんなはずでは」と人生が空しく過ぎたと自身が感じるなら悲しいことである。あなた、「空過」していませんか?

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Last modified : 2014/12/12 11:17 by 第12組・澤田見(ホームページ部)