悩むというのは もっとも人間らしい 尊い姿である~  松本梶丸  ~ 

 人生に悩みの種は尽きない。私たちは日々、様々な悩みに翻弄されている。早く解決してすっきりしたいと思うものの、一つ解決すればまた次の悩みがと、息つく暇もない。「悩む」ことはネガティブな響きを持って受け取られがちである。
 私たちは悩みを解決したり、無くしたりしようとするが、真宗では「自分の姿を見つめる大事な機会である」と教えていただく。様々な悩みを通して、心底にある、自分の思い通りに進めようとする私の本性に気づかせていただくのである。
 生きると言うことは、悩むことなのでしょう。それをごまかすことなく悩む。それが人間が人間として生きる尊厳のある姿ではないでしょうか。

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Last modified : 2014/12/13 12:26 by 第12組・澤田見(ホームページ部)