戦争展フィールドワーク(鶉野飛行場跡)

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当時は自力発電所として使用されていた巨大防空壕内。現在は内部を整備しシアターとして活用。

戦争展実行委員会は、10月4日(月)兵庫県加西市にある鶉野飛行場跡にてフィールドワークを行いました。

当初昨年度の1月に鶉野飛行場跡へのフィールドワークを予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の為延期。次に予定した6月も再び延期となり、今回3度目にしてやっと鶉野飛行場跡を訪れる事ができました。会議もオンラインが多く、久しぶりに委員の皆さんと顔を合わせました。

昭和18年(1943年)、鶉野に優秀なパイロットを育てるため姫路海軍航空隊がつくられ、鶉野飛行場ができました。鶉野には今も当時のまま残る1200メートルの滑走路、その周りには防空壕、機銃座、爆弾庫などが残っています。

加西市歴史街道ボランティアガイドの高見さんの案内で鶉野飛行場跡周辺に点在する戦争遺跡を回りました。

鶉野平和祈念の碑苑→法華口駅→爆弾庫跡→衛門前防空壕跡→

対空機銃座跡→巨大防空壕跡(シアターを鑑賞)→備蓄倉庫(紫電改の実物大模型)

季節外れの暑さと虫の多さは想定外でしたが(帽子と虫よけを持っていけばよかったと後悔…)、13:30から16:00までの約2時間半、しっかりとフィールドワークを行う事ができました。約2時間半の間にこれだけ多くの戦争遺跡を回れる場所はなかなかないのではないでしょうか。戦後76年がたち、戦争の記憶の風化が進んでいますが、この鶉野という地にはには実際に戦争が行われていたという足跡が残っていました。

今回コロナ禍の中でのフィールドワークという事で多少不安もありましたが、実際に現地に行かなければ学べないものが多くあったように思います。防空壕などの内部を見学するなど貴重な経験もさせて頂き、改めて戦争について考えるいい機会となりました。

ガイドの高見さん、暑い中丁寧に案内して頂き本当にありがとうございました。

次回の戦争展パネル展(2022年3月頃予定)は、今回行ったフィールドワークをを中心に考えています。興味のある方はぜひお越し下さい。