八起会 「お寺葬」説明会

Pocket

 八起会は、教学研修院8期卒業生などで構成されている聞法学習会です。研修院卒業してから約6年たちますが、その間毎月集まって仏法や儀式荘厳について様々に学習を重ねております。

この度の投稿は、次回の活動のご案内です。

7月の八起会は、会員の乙部大信の恩楽寺において、以前から学習している「お寺葬」説明会に参加することになりました。教区に広く「お寺葬」の可能性について周知したいとのことで、ご案内します。 八起会

 

 

恩楽寺「お寺葬」説明会のご案内

この度、恩楽寺の「お寺葬」説明会を急遽することになりました。お寺葬に興味のある方、また葬儀のについて学びを深めたい方、ご参加こころからお待ちしています!
日 時 : 2017年7月7日(金) 18:00お始め
場 所 : 真宗大谷派 恩楽寺 本堂
546-0031 大阪府大阪市東住吉区田辺1-14-18
℡/06-6621-2856 駐車場詰めて6台まであります
参加費 : 無料 どなたでもご参加いただけます
「お寺葬」とは……
恩楽寺では三年ほど前からお寺葬の取り組みを始め、現在では十件以上執行しました。
葬儀費用をできるだけ抑えたいという喪主はとても多いです。当寺のお寺葬では、本堂内陣荘厳を最大限に生かして、葬儀社の高額な祭壇を利用せず、聞法道場の暖かみのある本堂で行うお葬式です。生前からのご縁に基づき、葬儀社に協力してもらい、本堂を会場とするリーズナブルで質の高い儀式となりました。また他にも、白黒幕設営、枕飾り一式、中陰飾り一式、司会者、その他設営費と人件費なども削減できます。
また、特定の葬儀社と提携したり契約したり独占行為をしているのでは、と勘違いされることもありましたが、そういったことはありません。当寺のお寺葬に協力いただいた葬儀社は様々です。
費用はいずれの業者も19~42万円でした(お布施は別です)。各社の直葬プランや大阪市規格葬儀を利用し、そこで直接火葬場へ向かう のではなく、お寺の方で通夜葬儀式を執行します。日程にも余裕ができ、利用された方は葬儀社も含めてみなとても高い満足度を示してくださっています。ただし、喪主に葬儀に関する知識がないと要不要の判断が難しいので、これまでの「お寺葬」は葬儀社との打合せに恩楽寺の者が同席しております。
経済的負担が少なく済み、仏法に遇った喜びの声をこれまで執行したご門徒から頂いています。また葬儀社も本来なら直葬分の収入しかないところに、花や霊柩車など追加料金が発生し、人的負担が少ないので喜んで協力頂いています。
そしてお寺にとって最大のメリットが、お寺に参ってもらうということで、枕勤めから通夜、火葬までをお寺で過ごすことで最高の教化現場になります。枕経や湯灌、打合せなどをお寺ですることによって、住職らとの関わりが深まり、仏法に遇うご縁が広がります。お通夜では、葬儀を率先して取り組んでいる住職が法話をするのでとてもよく聞法して頂けます。私の場合は、聞法道場という場の力が働くのか、法話が長くなっても驚くほど聞き手の意識が途切れず、通夜振る舞いにも呼ばれたりなど嬉しいことであります。
今後の課題として、恩楽寺(私)自身がお寺葬の可能性を生かし切れておれず、また法要儀礼が遺族にとって本当に意味あるものとして受け止められているか。通夜の法話が参列者の深い悲しみに寄り添い、静かな感動と問いを与えているのか。遺族が進行に戸惑うことなく安心して故人に心を向けられているか。そして今日まで葬儀の段取りのほとんど葬儀社に任せてきたお寺の責任と、これからそれをどこまで取り返していけるのか。取り組まなければならない問題は沢山あります。

この度の説明会が、ともにお葬式について学びを深める場となることを念じております。どうぞお誘い合わせの上、ご参加くださいますようよろしくお願いします。  乙部大信