第10組・11組女性聞法会【共同教化】開催(9/29)

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去る9月29日、茨木別院本堂を会場に第10組・11組両組の坊守会が共催し、「問いと共に歩む生活を」をテーマに、共同教化を念頭に女性聞法会が開催されました。コロナウイルス感染が懸念される状況の中、開催に当たり、参加者にマスクの着用、消毒・除菌、更に検温をお願いし、また、広い本堂をお借りし、席の間隔を十分に取り、扉を開放するなどの感染予防の対策が十全に図られました。女性寺族・女性門徒を中心に両組の住職を含め約30名が参加されました。第11組坊守会・水尾幸子会長(玄通寺様)が司会を務め、冒頭、茨木別院髙木文善輪番よりご挨拶を賜り、今回の講師・三浦紀夫氏より約90分に亘り、お話しをいただきました。最後に第10組坊守会・桑田喜代子会長(長賢寺様)が閉会の挨拶をし、滞りなく聞法会を終えました。

 

ご自身の人生の歩みからいただかれた問いを熱心にお話しくださいました。講師・三浦氏

悲しみに寄り添う

講師・三浦紀夫氏は、真宗大谷派僧侶で現在、福祉施設に勤務される一方で「NPO法人ビハーラ21」の理事・事務局長、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師、花園大学文学部非常勤講師を勤ておられます。三浦氏は在家のご出身で父親を亡くされた時に抱かれた問いをもち続けられ、縁あって志願され大谷派教師となられ、僧侶としてグリーフケア・悲しみに寄り添うことを大切に歩みつづけられておられます。ご自身が歩んでこられた人生を振り返られ、僧侶として儀式の場のみならず、平生よりご門徒や有縁の方に寄り添うことの大切な意義を、ご自身の体験を交え、具体的に丁寧にお話しくださいました。

 

お話しを拝聴し、僧侶やお寺に願われていることを改めて見つめなおす機会をいただきました。他方、両組の坊守会の共催で、茨木別院のご協力を得つつ、感染予防を徹底し、女性聞法会が実現に至ったことは、今後の自坊においての仏事等を勤める際の参考となりました。こういう時節であるからこそ、聞法の場を開くことの意義を今一度考えてみる大事な機縁であると感じ得ました。