蓮如上人、住蓮・安楽 ゆかりの地へ

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さる9月5日~6日、第十二組青年会は、一泊研修旅行を行いました。

初日の5日は、京都鹿ヶ谷の住蓮山安楽寺(浄土宗)へ。このお寺は法然上人の直弟子で、承元の法難で死罪となられた住蓮・安楽の両師を開基とするお寺です。哲学の道から少し北の山に上がったところにあり、閑静なたたずまいのお寺でした。境内には住蓮・安楽、そして後鳥羽上皇の女官であった松虫・鈴虫の御木像、親鸞聖人の御木像と、住蓮・安楽を偲んで当寺に立ちよられた時に残された笠と杖などがありました。

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京都で食事・宿泊後、翌日は江州へ。

渡し船に乗って、日本で唯一の淡水湖に人が住む島「沖島」へ。10分ほどの船旅です。

島にある西福寺(本願寺派)を参拝しました。こちらは蓮如上人御建立。琵琶湖を渡る途中、嵐を避けて沖島に立ちよられた上人は、その地の漁師で、小さな子を残した妻がこの世の未練のため幽霊となって毎晩、さまよい出てきていたのを、お名号を下して済度されたという伝説が残っています。その蓮如上人直筆の六字名号、そして「正信偈」の「 能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃 凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味」の書が残されています。
人口300人弱のこの島は、やはり高齢化が深刻だとご住職がおっしゃっていましたが、こうして蓮如上人以来、お念仏のみ教えを途絶えることなく伝えておられます。島はのんびりとして、空気さえもが、そして流れる時間さえもが違うような気がしました。帰りの渡船の時間まで、漁協で「よそものコロッケ(ブラックバスの白身入り)」をいただきました。

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その後は、こちらも住蓮・安楽の墓所のある近江八幡にある易行寺(本願寺派)を参拝いたしました。ご住職に承元の法難のお話をお聞きしたことです。

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承元の法難については、大阪教区御遠忌サイト「親鸞聖人のご生涯」問いと答え「法然や親鸞はなぜ念仏を称えたくらいで流罪になったのですか。」をご覧ください。