第20組 「正信偈」講義

Pocket

第20組 講義輪読会「正信偈講義」
教学研究所 武田未来雄先生
3月2日(木)午後6時から
「能発一念喜愛心」

常に信の初一念に立つべし ― 曽我量深 ―
たくさんの問題をかかえる社会にあって、自分を見失なわない立脚地を大事にしていくということが、今まさに問われているのではないかと思います。はじめて一念のおこった、『歎異抄』にある「念仏もうさんとおもいたつこころ」がおこった、そのはじめておこったというところに、常に立つべきだと。立ったから、あとは安心というわけではないのです。一念のおこったそこに立ち続ける。それが信心の姿でしょう。(武田先生講義より。文責・橋田)

講義後の質疑応答では、「一念喜愛心」ということで、「愛」ということについて話し合われました。仏教では愛を、煩悩として教えられますけれども、真宗ではどのように了解するのか。親鸞聖人はどのように了解されていたのか。そういう課題が提示されました。引き続き「正信偈」を学んでまいります。

また、20組各ブロックの推進員学習会では、住職が輪番制で、「正信偈」の担当箇所をお話しています。親しんでいる「正信偈」ではありますが、その内容の難しさも感じています。
ある日の逮夜参り、「正信偈」のお勤めのあと、いっしょにお勤めしてくださったある御門徒さんが、「意味が分からんところに、値打ちがあるのかな」と、おっしゃられたことがありました。それはやはり、さみしく感じました。その御門徒さんもお勤めしながら、何かさみしい感じがされたのかもしれません。
そういうこともあって、なんとかおたがいに「正信偈」のこころを共有していきたい。「帰命無量寿如来」、私を教え、育て、支えてくれる大きないのち、そのいのちの呼びかけに、おたがいに気付いていきたい。それが、「正信偈」を学んでいく「初一念」かと思います。

 

220組