第2組推進員養成講座「共に真宗に聞く会」第4回本講座を開催

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2017年7月8日(土)午後2時から、第2組推進員養成講座「共に真宗に聞く会」の第4回本講座を、大阪市天王寺区の光照寺(墨林浩住職)で開催しました。

会場周辺で道案内をする運営スタッフ

 

受講者10名と、講師の三好泰紹先生(第22組蓮正寺住職)および教区スタッフ2名、第2組の住職・坊守・寺族・門徒からなる運営スタッフ16名、そして今回は駐在教導の王来王家純也氏も参加して行われました。

光照寺本堂

 

真宗宗歌で開会の後、藤原憲実行委員長から「何よりも嬉しいのは、昨年火災に遭った光照寺の本堂がこんなに早く再建され、養成講座が開催されたことです」と挨拶があり、光照寺の墨林住職の調声で正信偈を唱和しました。

続いて「自分にとって幸せとは何だろう」というテーマで約1時間の座談を行いました。司会は池田英二郎(宗恩寺住職)、司会補佐は小松肇(教区スタッフ)、記録係は武石由美(専行寺住職)が担当しました。

座談会の冒頭、風船のパス回しをしてリラックス

「浪花しゃもじ」でYES・NOの意思表明!

 

休憩後、三好先生から講義をいただきました。

講義風景(1)

▼童話の「青い鳥」は、探し求めても見つけられなかった青い鳥が、あきらめて戻った家の中にいた。しかし、捕まえようとしたら外へ逃げてしまった、という展開。「幸せを手に入れました、めでたし、めでたし」という話ではない。

▼映画「男はつらいよ」で太地喜和子さんが演じた芸者の「ぼたん」が感じた幸せは、私のためになんとかしようとしてくれる人と出会ったこと。お金ではない。

▼先生はお嬢様に「幸せ」について聞いてみた。「食べて寝ることかな。」「それで何日しあわせか?」「一週間かな。」「お父さんなら3日間かな。」

▼仕事があって、仕事を任され、人と繋がれることは幸せの要素だが、幸せの実体は、なかなかつかめない。

講義風景(2)

▼本日の座談での「しあわせは心の問題、個人の問題」という意見については、どうなのかな、と感じた。

▼「浄土真宗」は、真実を宗とする。では浄土とは…宗教は心の問題というとらえ方をするが、身の問題、大地に足をつけて生きている、ということを置いたまま宗教を考えると、それは観念となる。

▼迷いながらも生きていけるのは楽しい。

といった内容で、約45分のお話をいただきました。

 

講義を受けて、三好先生を交えて2度目の座談を行い、「幸せを感じるのは自分のモノサシか」について話し合いました。

「幸せは、定義できそうでできない」という認識で一致しました。

午後4時30分、恩徳讃の斉唱で閉会となりした。

 

終了後、スタッフ会議が行われ、今日の座談の進め方についての意見交換を行い、第5回本講座(9月2日(土)行圓寺にて)開催に向けて事前会議のスケジュール調整を行いました。

(文章=本持喜康、池田英二郎/写真=本持喜康)