第21組「法話を考える会」新年度始まりました

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今年度第1回目の法話を考える会が、6月26日(水)午後6時から堺支院菩提樹の間に於いて開催されました。今年度より和讃をテキストに各講師にお話いただき、お聖教を学んでいきます。今回講師に浄土真宗本願寺派の直林不退先生をお招きいたしました。

【直林不退(なおばやしふたい)氏】 1958年群馬県生まれ。滋賀県大津市浄土真宗本願寺派淨宗寺住職。相愛大学客員教授。節談説教研究会副会長。

 

前半は直林先生にご講義いただきました。始めは伝統説教の構成法、和讃について。次に「煩悩にまなこさへられて 摂取の光明みざれども 大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり」(『高僧和讚』)を讃題としてお話されました。

「親鸞聖人がつくられた和讃は、難しい教義を民衆に分かりやすく解説する為につくられたのではなく、声に出して唱える為につくられた。分かるんじゃなくて声に出して唱えていく中で身に付いていく世界がある。」と和讃について話され、「節にのって語られた言葉は言葉を冷凍保存する力がある。節にのって語られ耳に入ってきた言葉は意味が分からないなりに人間の脳にインプットされ、それが何かの縁に触れて冷凍の氷が解ける様に意味が分かるようになる。」と続けて話されました。「ことばの冷凍保存」という言葉が非常に印象に残りました。

また言葉に抑揚をつけて話す節談説教はどんどん引き込まれてく魅力がありました。

 

後半は質疑応答・座談。

・型がある西と型がない東の法話について

・法話に自己を語るかどうか

・節談説教研究会について

・節談説教が民衆、妙好人に対して与えた影響

様々な質問があり、中身の濃い質疑応答となりました。

 

改めて法話を考えるいい機会となりました。直林先生どうも有難うございました。