第二組聞法会が開かれました
- 2025年07月03日(木)17:16
2025年6月17日(火)午後2時から、天王寺区の專行寺で、組内の住職、坊守、門徒、推進員26名が参加して、第2組聞法会が開かれました。
墨林浩組長(光照寺住職)の挨拶の後、正信偈草四句目下・念仏・和讃・回向をお勤めしました。続いて、先月から2回目となる大橋恵真先生の法話が始まりました。
先生はレジュメを用意して下さり、今回は「正信偈」の龍樹大師章の後半、「宣説大乗無上法」から「応報大悲弘誓恩」のところをお話し下さいました。
一般に仏教各宗において、龍樹大師は八宗の祖と仰がれ、難行苦行をされて、菩薩の階段の41位、歓喜地に至られ、「空」の教えを説かれたといわれているが、親鸞聖人は「正信偈」の中で龍樹大師は、煩悩をなくすことができないということに深く気づかれ、「南無阿弥陀仏」の教えに帰して救われたのであると。その点において、我々凡夫が「南無阿弥陀仏」と称えて救われていくのと同質であると教えてくださいました。
休憩後、「涅槃」ということについて金子大栄師の、涅槃とは完全燃焼であるという言葉を紹介され、それは燃えカスがないこと、例えば愚痴がないことであり、何事も他人のせいにすることなく、ただありがとうと言って死んでいけることではないかと話されました。
さらに「大悲」について、例えば人が一緒に泣いてくれることで救われる(同悲)ことがあるように、仏さまのそのような働きを大悲というのでしょうという、これも金子先生の言葉を引いて話されました。
レジュメでは「大悲」の意味として、仏様が私の人生の悲しみや呻き疼きを我がこととして受け止め、いっしょに悲しんで下さるということであると書かれています。
私の心の、煩悩より深い所にある大悲する心に目覚めて下さいと結ばれました。
「私はそれはどういうことか、よくよく考えてみたい」と宿題をいただきました。
(レポート・写真:細川克彦〈佛足寺〉)