『ふたつの故郷を生きる』上映会のご報告

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さる2月6日(木)難波別院・同朋会館講堂におきまして、南御堂シアター 第113回 南御堂ヒューマン・フォーラム『ふたつの故郷を生きる』上映会(主催:真宗大谷派 大阪教区「原発に依存しない社会の実現を目指す委員会」、共催:真宗大谷派 難波別院)を開催いたしました。当日は、約50名の方々にご参加をいただきました。ありがとうございました。

この映画は、福島第一原発事故の影響から子どもの健康を守るために自主的に避難することを選んだ母親たちが、年月が経過し事故の記憶が風化するなかで新たな困難に直面している様子を追ったドキュメンタリーでした。

住宅支援の打ち切り等によって厳しい経済状況に追い込まれながらも、子どもたちの健康のためにと懸命に生活されているご家族の姿が取り上げられており、とても印象に残りました。

また映画の中で、この問題はシングルマザーや非正規労働者の貧困という格差社会の問題とも密接に関わっているという指摘があり、原発の問題だけではない社会全体の問題として考えていく必要があるのだと、改めて教えられました。

上映終了後の中川あゆみ監督によるアフタートークは、質疑応答形式で進められました。上映会には、当委員会が主催する「福島の子どもたちのホームステイ」のホストファミリーの方も参加しておられ、福島のご家族との交流で感じたことなどについて、監督との間で活発に意見交換が行われていました。

上映終了後のアフタートーク

上映終了後のアフタートーク

当委員会では、これからも原子力問題を考える公開講座や、フィールドワークなどを定期的に実施してまいります。ぜひご参加いただきますよう、お願いいたします。