仏青研修旅行-2019-

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去る213日~14日には「仏教青年会連盟」(以下仏青)の年一行事である研修旅行が行われました。

写真を含む旅路の記録を今年度も12組 勸正寺 長谷正利さんより寄稿していただきました。

2019年2月13日~14日 仏青旅行レポート

今年の仏青旅行は法然上人流罪の地、四国・高松市の法然寺へ。

法然寺とは・・・・

建永二年(1207)法然上人が御年75歳で四国に流されてお住みになった小松庄生福寺を高松藩主・松平頼重公がこの地「仏生山」に移転・復興して代々菩提寺としたものです。

徳川家康公の孫であり、水戸の徳川光圀公の実兄にあたる頼重公は法然上人を追慕して浄土宗に帰依し、高松入国の後、寛文八年(1668)この地に仏閣僧房を建立しました。法然上人自作の阿弥陀如来および上人の真影を本堂に安置し、これにより法然寺は名実ともに浄土宗四箇本山に準ずる巨刹となり山号を仏生山、院号を来迎院、寺号を法然寺と呼ぶことになったのです。

総門から「二河白道」を具現した参道(白道)をゆくと黒門より境内へと続きます。また古来より「讃岐の寝釈迦」で有名な彫像群は、他に類例が少なく、さらに来迎釈迦堂内の二十五菩薩立蔵群は極めて珍しいものであります。(法然寺パンフより一部抜粋)

「讃岐の寝釈迦」は残念なことに写真撮影禁止。というのも・・・・その昔、不審火があってから一層厳重に管理されているとの事。阿難尊者のなげきの表情、多くの弟子や信徒の悲しみのありさまは涅槃図として多くの仏画に残されておりご存知のことと思います。しかし、目のまえにひろがる涅槃像群は、涅槃図に描かれた光景をそっくり立体的に再現したと言えるものでした。寝釈迦と鳥獣人物五十二類が一堂にそろった涅槃群像。これほどのスケールは全国でも例がないといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒門前の「二河白道」を渡る一行

 

 

 

 

 

 

 

 

ご案内くださった法然寺坊守様。学びの多い時間を過ごさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

本堂余間には左・親鸞聖人、右・法然上人坐像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬戸の渚に立たれる法然上人像。

通称「波乗りの法然上人」足元には波の紋様が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰路、日本初のジーンズ工房のある岡山・児島にて自作ジーンズにのめり込む一行

坊守様のお話の所々に「宗派云々ではなく、どなたにも気軽に来てもらえるお寺を・・・」というお言葉が何度も出てきました。驚いたことに、法然寺(もちろん浄土宗)では親鸞聖人の遺徳を偲んで報恩講も勤まるそうです。堂内にも親鸞聖人の御真影も安置されておりました。また境内の脇には讃岐うどんの食堂があったり、植木市が催されたり・・・・。普段日常から足が向くお寺を、と叫ばれる今日このごろ。お寺の縁起以外にも色々とお勉強させていただいた思いでした。  (文責 長谷正利)