2019年10月

『第4回 坊守と門徒女性の集い』

10月1日(火)午後1時30分より、第四組願正寺様(平野区平野東)を会場に、今年度第1回目の坊守研修会が開催されました。今回は『第4回 坊守と門徒女性の集い』として、門徒の女性の方8名、坊守・女性「寺族」11名の計19名の参加でした。

前回同様、竹中慈祥師(難波別院法務部部長)に講師として、座談後の講義をお願いしました。

「本日のお題」は「同居の嫁姑問題」。例によって大阪教区教化センター通信『問いと答え』からです。座談会のルールなどは以前の記事を参照下さい。

以下、取材して下さった野尻第四組組長のレポートを転載します。

座談の内容を書き留める竹中・法務部部長

見ていると、門徒の方々は自坊の坊守さんとは違う坊守さんとの座談でしたが、皆さん楽しく話をして過ごされていました。坊守さん達も構えず同じ同朋として平座で接しておられるのが印象的でした。(この間は講師は滅茶苦茶暇 )

この座談会では相手の話しに頷き、決して否定せずに相手の思いを素直に受け止めるというもので、これは後に講師の先生も語っておられた様に大切だと思います。

各班の座談会の報告を聞いての講師の感想は、「お題を忠実に守られておられますね。もっともっと脱線して欲しかったです」。裏面の答えの[一例]を読んで、一旦休憩。

講師の「今日のお題は重たかったですね。」には会場から笑いが。「縁があって出会い、お互いの目線の違いが仲良くなる始まりであり、仲悪くなる始まりなんですね。」

続いて、観音勢至菩薩の働きを浄土和讃から引かれました。

観音菩薩はどこまでも優しい、勢至菩薩は何処までも厳しい。しかしながら親鸞聖人は和讃に

観音勢至もろともに
慈光世界を照曜し
有縁を度してしばらくも
休息あることなかりけり
讃阿弥陀仏偈和讃

と書かれている通り、自分と他人に対して観音菩薩の優しさと勢至菩薩の厳しさを、お二人の菩薩が休むことなく光に慈しまれた世界を我らに示してくれている事に気づく事によって、「自分の意見だけでなく、都合が悪いことも受け入れる事も大事」という事になるのではないでしょうか。

災い転じて徳と為す。自身に降りかかった嫌な事も実際には自身の在り様に気付かされるのではないかと思います。

第2組青年会巡回報告

第2組巡回報告

第2組朋友会(青年住職組織)とあゆみの会(組推協)合同研修会 開催

こちらにも今回の合同研修会の報告があゆみの会の方々からされております。

【概要】
朋友会(青年会)とあゆみの会(推進員養成講座を修了した方の会)の合同聞法会

内容は講師による法話と座談

会所 第2組 即應寺

 

座談テーマ「お寺離れを考える」参加人数36名

 

【会の内容と所感】
前半の法話では講師により自身の体験や感銘を受けた師の言葉を通して仏法に出会った喜びや自身の課題についてお話いただいた。

後半の座談ではテーマ「お寺離れについて考える」に基づき積極的な意見交換がなされた。
御門徒から

「町行く人がふらっと立ち寄れる場所(寺)であってほしい」、

「聞法道場である事を回復してほしい」、

「月参りでもっと仏法の話をして欲しい」、

「寺報を出してほしい」

などの意見が出された。また住職からは

「お寺にある悲しい、苦しい、辛いというイメージを払拭したい」

「お寺は仏教の学校であり、月参りは家庭訪問であると考えている」などの意見が出されたり、それぞれのお寺で取り組んでいることが話された。

お寺でされているChalk art school

今回の合同研修会の次第

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の座談は御門徒と住職方が直接言葉を交える場であり、これまでに経験することが中々なかったので新鮮であった。

前半は講師の方による御法話、後半は座談の形式でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々はお寺から人が離れることを、寺族側の視点で考えることがあっても、御門徒側視点の意見に触れる事は少ないため、非常に有意義な座談であり、このような場は積極的に持つべきであると思った。半面、御門徒が住職に求める厳しい御意見もあり、反省を促される場面もあった。
座談の雰囲気として、それぞれが自由に発言していく形式であったが、発言者が熱い思いを語る場となり、一時間半の時間が短く感じられた。
「先細っていく、現代における寺の形態、あり方とは?」

「青年層や若い世代同士が話し合える場をどのように作っていくか?」

「お寺が地域や社会にどのように還元していけるか?

」こういった課題を住職と門徒が共に考え共有することでお寺離れという問題に向き合っていくことが必要であると感じた。

寺族・御住職と御門徒の間で熱心な座談が行われ我々も参加させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2組の青年会について】
会ができたのは10年程前であって初代会長は元組長の海老海住職である。
年齢制限は設けていないが、20~30代は少ない。
組から予算をいただいて活動している。

・主な活動
月に一回、有志による勉強会を行っている。
組、門徒会で報恩講を執行しており(会所は即応寺)、所作等の学習会を行っている。また出仕の配役を青年会で担当している。
年5~6回の組の聞法会への関わり(案内文作成等)
あゆみの会(推進員養成講座を終了された方々の聞法会)と青年会(朋友会)との合同での研修会。これまで5回行っている。内容は住職が法話、その後に法話を受けてので座談であったが、今回初めてテーマを設けて座談を行った。
その他新年会など適宜交流の場を持っている。
・抱える課題
20~30代のいわゆる若手世代が少なく、内部の新陳代謝が上手くいっていない。次の世代への入れ替りが課題である。
・青少年活動に学ぶ実行委員会の活動について
大懇親会と記録冊子の作成にあたっては協力しますということで概ね好意的に受け止めていただきました。

第2組青年会の皆様お邪魔させていただきました。

 

青少年活動に学ぶ実行委員会 会議

去る9月20日(金)「青少年活動に学ぶ実行委員会」の会議では今年度の各組青年会の巡回の打ち合わせがされました。

・9月24日(火)13:30~ 第2組 場所 即應寺 寺朋友会×あゆみの会 合同研修会

に当委員会から4名がお邪魔させていただきます。

同時に今年度の巡回予定先に第14組青年会、天満別院青年部が挙げられました。

続いて昨年度から引き続き、今年度2020年2月に予定している教区全体の青年層・青年会を対象にした大懇親会に向けて

アンケート依頼文、案内状、参加者名簿、懇親会記念品の作成についての是非、当日のスタッフの役割やタイムスケジュールについて、

これらの打ち合わせがされました。

青年会に関するお問い合わせは下記まで
真宗大谷派教務所
〒541-0056 大阪市中央区久太郎町4-1-11
大阪教区教化委員会「青少年活動に学ぶ実行委員会」 担当 中嶋

10月9日(水)に「親鸞聖人に出遇う入門講座」を開催!

きたる10月9日(水)午後6時より、継続聞思の会は「宗祖親鸞聖人に出遇う入門講座~『歎異抄』に聞く~」を難波別院(南御堂)にて開催いたします。

この講座は、寺族や御門徒の垣根を越えて、みんなが平らに語り合える「座談会」を中心にした入門講座です。『歎異抄』をテキストとして、親鸞聖人が明らかにされたお念仏の教えを共に学んでおります。

初心者の方でも、どなたでもご参加いただけますので、楽しく語り合い、聞き合いながら、お互いの悩みや問いについて語り合ってみませんか?

  • 日 時 10月9日(水) 午後6時~午後8時まで
  • 会 場 難波別院(南御堂)同朋会館講堂
  • 対 象 どなたでもご参加いただけます ※事前申し込みは不要です
    (入門講座ですので、是非ご門徒のご参加をお待ちしています)
  • テキスト 『歎異抄』(東本願寺出版:270円 ※会場でお買い求めいただけます)
  • 参加費 無料
  • 持ち物 お念珠、筆記用具など

これからはじめて『歎異抄』を学ぼうと思われている方や、親鸞聖人についてご関心をお持ちの方、ザックバランに尋ねてみたい方、また一人ではなかなかお聖教が読みづらいという方など、一度、お気軽にご参加してみて下さい。ご一緒にお念仏の教えに我が身を学び、楽しく語り合いましょう。

主催:継続聞思の会 後援:真宗大谷派難波別院