坂東曲(ばんどうぶし)の練習

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11月8日午後7時より、第4組慧光寺(平野区)において、近松暢昭住職(大谷派宗務所本廟部長)に指導をいただきながら坂東曲の練習を行いました。

今年の御正忌報恩講に准堂衆として出仕する6名を含む会員17名が参加しました。


【坂東曲とは】坂東曲は、東本願寺(真宗本廟)において、例年の報恩講や宗祖の御遠忌法要の結願日中に勤められます。

報恩講私記の毎段の後の式間念仏(しきあいねんぶつ)が、坂東曲念仏和讃で勤まるのです。

内陣の調声を受けて、外陣の堂衆と准堂衆の約60名が揃って上体を大きく振りながら力強く声高らかに念仏・和讃を勤めます。大谷派では他に類を見ないダイナミックなお勤めです。

【坂東曲の由来】坂東曲がいつから勤められたのかは不明ですが、東西分派以前の大坂(石山)本願寺時代には勤められていたようです。

西本願寺の第14代寂如上人が元禄2年(1689年)に坂東曲を廃したので、以後は東本願寺でのみ勤められてきました。

親鸞聖人が越後へ流罪となる途中、荒波に揺れる船上でお念仏をされたことに由来するという説が流布していますが、俗説のようです。御堂ではそのような話は聞きません。

坂東曲という名称が示すように、関東の門弟が上洛して勤められたお念仏がルーツで、それを法要に取り入れ様式化されたのではないでしょうか。

【今年の坂東曲】今年も11月28日午前10時からの御正忌報恩講結願日中において、坂東曲が勤まります。全国から集まる出仕の准堂衆は、21日からの報恩講期間中に控室で練習を続け、28日の本番に備えます。

是非御本山に参詣いただき、坂東曲にであっていただきたいと思います。

 

【参考】坂東曲の動画はこちら (※本山の許可を得て、1999年2月13日 大阪教区蓮如上人500回御遠忌イベント「ハートフルハーモニーin大阪城ホール」で披露されたものです。)