講師・スタッフ対象の一泊研修会
- 2018年02月07日(水)11:11
教区教化委員会の儀式・法要部では、「子ども同朋唱和講習会」「得度受式後研修会」「得度準備講習会」などで、未成年を対象とした教化活動を行っています。
3月に開催する「得度受式後研修会」「得度準備講習会」に向けて、2月1日~2日の一泊二日で、難波別院を会場として「講師・スタッフ対象」の研修会を開催しました。
子どもたちと「僧侶として歩むことの大切さを確認する」という講習会・研修会の開催の願いを、講師・スタッフが同じ課題として共有し、参加者とともに歩める集いとするために、毎年継続して開催しているものです。
本年も、近藤章氏(長崎教区第3組西心寺住職)を講師に迎え、子ども同朋唱和講師・大阪教区児童連盟・教務所員・儀式法要部員のべ19名が参加しました。
近藤先生は児童教化に長年携わっておられ、今回の講座でもゲームや絵本を用いながら、子どもと共に歩む心構えを講義して下さいました。
【1日目】
・ゲーム:2人ペアになり、背中合わせで座って、お互いに話をする。
・・・悩みを抱えた人に、真正面から話を聞こうとしても、話はできない。聴く側が、悩んでいる人に対して上から目線になりがち。
→共通の物を見ながら話を始めてごらん。
→信頼関係が出来てきたら、背中合わせになって、相手の暖かさを感じながら話し合ってごらん。
・「最初の質問」という絵本(長田弘さんの詩)を紹介
・・・「今日、空を見上げましたか?」「空は遠かったですか? 近かったですか?」「雲はどんな形でしたか?」「風はどんなにおいがしますか?」
→ 人は自然から離れては生きられない。
・平凡な教師は、よく喋る。
・良い教師は、説明する。
・優れた教師は、やってみせる。
・最も優れた教師は、心に火を灯す
・現代は言葉が記号化している、言霊(ことだま)を失っている。感受性を失い、素足の感覚を失っている。それらを取り戻すには?→言葉に出合う。出合うためには言葉で言うしかない。
・中道は、考えること。考えるためには、他人の意見を聞こうよ。仲良くなりたいから、ケンカができる。「君が嫌いだけど、ここに居ていいよ。僕は君が嫌いだけれど、ここに居させて」・・・徹底して語り合えるのは、信頼があるから。
先生を囲んで、受講者が準備した夕食をいただきながら、続きの講義。
・子ども会でのゲームのコツ:年齢層が広い集まりでは、真ん中より少し下くらいを狙って。
・ゲームは、持ちネタが2~3個では少ないが、5~6個あれば十分。あとは応用すれば良い。
【2日目】
難波別院の晨朝参拝、朝食後、2日目の講義をいただきました。
・現代社会が失ったものは、大地と魂とつながり(助け合い)→孤立化。
・失ったものを取り戻すのは、共同作業をすること。
午前9時30分、研修会はお開きとなりました。