出向く教化のご紹介【しゃらりん35号】

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得度受式後講習会@八尾別院

儀式法要部

さる3月26日(火)、大阪教区教化委員会「儀式法要部」にて「得度受式後講習会」を開催いたしました。同講習会は、得度を受式した子どもたちが僧侶として歩むことの大切さを確認するための会として、得度受式後から満15歳までを対象に、毎年3~4月に講習を行っています。

今回、舞台となったのは、大阪教区内にある八尾別院大信寺。当日は本堂のお給仕体験や、諸殿見学、バーベキューなど盛りだくさんの内容となりました。特に盛糟を使ってのお仏供作りは、11合ものお米で作る大仏供に子どもたちも大喜び。「まだまだ入るぞ」「こんなに食べられない」と、和気あいあいと語りながら作っていました。その後は別院の大きな仏具で実際にお給仕を体験し、自坊の仏具と比較して関心を持ったり、初めて見る仏具の使い方を聞くなど、お荘厳を通じて学びを深めていました。また、皆で作ったお仏供は、最後にバーベキューで「焼きおにぎり」にして美味しくいただきました。参加した子どもたちからは、「大きい仏具は迫力があってすごかったけど、お給仕は難しかった」「難波別院以外の別院があったのをはじめて知った」「バーベキューが盛り上がった」などさまざまな声が聞こえてきました。

「得度後講習」と聞くと講義や座談など、子どもちたちにはちょっと難しい内容ではないか?と感じますが、過去には「本山内陣参拝」や「難波別院宿泊研修」など普段は経験できない貴重な企画をはじめ、今回のようにバーベキューを楽しんだ年もありました。これは、毎年スタッフが講習会を企画する際に、「僧侶として歩むことの大切さ」を念頭におきながら、さまざまな体験で仏法に触れてほしい、また僧伽として同じ道を歩む友人と仲良くなってほしいという願いが込められているからです。そして私たちスタッフも子どもたちに教えつつ、教えられつつ繋がりを深めていくことができます。

何年後、何十年後どこかで会ったときに、「あ! あのとき一緒に本山いったな!」とか「八尾別院の大仏供一緒に作ったな!」と言い合える仲間になれたら、本当に嬉しいことです。今後も、教区内の別院を訪ねてそれぞれの特徴を生かした講習を行うなど、様々な企画に挑戦していきたいと思います。

(第4組阿弥陀寺・吉川 遊さん)

聖典講座@天満別院

研修・講座部

今年2月から5月までの全4回、大阪教区教化委員会「研修・講座部」主催による聖典講座が開講されました。今年度は『釈尊を説いた経―大乗仏教入門―』をテーマに、大谷大学の織田顕祐先生にお話いただきました。

聖典講座開催を知らせる事前の案内には「お経ってむずかしそう……、何が書いてあるのかわからない……」といった人にも親しんでいただけるようにと書いてあったので、分かりやすい講座なのだと思い、楽しみにしていました。
先生の講座では、まず「仏教は釈尊(お釈迦様)から始まったのか?」という視点から「釈尊が説いた経」と「釈尊を説いた経」の違いについて話されました。「お経に釈尊が説かれている」というのは、いったいどういう意味なのかと惹きつけられました。

先生は「弥陀の本願まことにおわしまさば、釈尊の説教、虚言なるべからず。仏説まことにおわしまさば、善導の御釈、虚言したまうべからず」(歎異抄第二章)という言葉と「久遠実成阿弥陀仏 五濁の凡愚をあわれみて 釈迦牟尼仏としめしてぞ 伽耶城には応現する」(浄土和讃)という親鸞聖人の二つの言葉を出されました。

私には先生が、釈尊以前より仏教は存在していたということを伝えたかったように感じました。また二尊教の教説のとおり、教主である釈尊が応現してくださったことで、今の仏教があるのだと改めて認識させられました。

全体の講座を通して、先生は写真をスクリーンに映してくださったり、また講座の終わりには必ず質疑応答の時間を設けてくださり、私のように人前で質問することが恥ずかしかったりする場合にも、事前に配布している質問用紙に記入し、次回の講座の際に答えてくださるという配慮もあり、嬉しかったです。

私は学生時代に真宗を学び、初期仏教は仏教学だからか、聞きなれない用語も多く、正直難しく感じましたが、受講させていただいて知り得たことも多く、有意義な時間でした。

(天満別院列座・掘河実誓さん)

登高座作法講習会@天満別院

2月15日(金)から21日(木)の5日間、大阪教区教化委員会「儀式法要部」主催の登高座作法講習会に参加させていただきました。経導師および式導師として必要な読法・作法の習得を目的とした講習会です。これまで登高座の経験はなく、報恩講の参詣や出仕でちらっと見る程度だったので、何から何まで初めての経験でした。

1日目は読法の講義、2日目から4日目までは作法の講義と班別の講習で、5日目は考査という流れでした。まず、読法の三礼文と唄文の暗唱には苦労しました。期間中は風呂・トイレ・車の中と常にブツブツ言ってなんとか覚えることができました。次に、作法の講習では何度も登壇させていただき、間違えては確認するということを繰り返し、まさに身体で覚えていきました。そうしてあっという間に最終日の考査を迎えました。練習で登壇するだけでも緊張するのに、考査となると頭が真っ白になりました。他の受講者が緊張して作法しておられるのを見てますます不安になり、いよいよ私の番。少しミスはしたものの何とか終えることができました。結果は受講者全員合格でした。

登高座は一人だけでできるものではありません。今回、伝授師・教授師をはじめ准堂衆の皆さんのサポートを受け講習を終えることができました。一人ひとりがきっちりと儀式・作法ができてこそ、それぞれの役割を果たすことができ、全員で儀式が勤まっていくのだということを実感しました。今回の講習を機に研鑽を深めていきたいものです。

(第10組光善寺・太田善顕さん)